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私の詩集

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自作の詩をここに纏めます。 不定期更新です。
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#500字未満

詩「プリズム世界」

詩「プリズム世界」

とある透明な三角柱
そこに白色光を通せば、あら不思議
光は多色のスペクトル
白色光はあらゆる色で構成されているのが暴かれる
この現象を起こす物体はプリズム
実はプリズムが通すのは光だけではない

とある樹木を通せば、直ぐに果実が手に入り
とある肉牛を通せば、直ぐに希少部位が手に入り
とある鉱石を通せば、直ぐに宝石が手に入り
とある映画を通せば、直ぐに名場面が手に入り
とあるラジオ番組を通せば、直ぐ

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詩「星になった悪魔への手紙」

詩「星になった悪魔への手紙」

天使が地上で泣いている
しとしと涙を流している
突然の別れは受け入れ難い
あれから一年が経つ
悔しさは未だに燻って
まだ世界は悲しみに包まれたまま
代わり映えのない新しい日常の中で
悪いけど一度は考えた
愚痴にしかならないけど
地上に甦ってほしいと
サンサーラの船に乗って

私は謝らなきゃいけない
確かに面白いと思っている
しかしながらお気に入りには届かなかった
はっきりと覚えている
悪魔のように

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