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【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.376 刃物

ま…また刃物系か…。


◆前回までのあらすじ

ホワイト・ナイト・バトル最終戦、悪魔王子VSキラー・ジョウの完全決着制の試合がついに始まった。悪魔王子は早々にキラー・ジョウの必殺「心臓停止打しんぞうていしうち」を食らってしまうがダメージは無し、逆にカウンターのボディ→アッパーコンビネーションで先制のダウンを奪う。このまま勝負は悪魔王子優勢で進むと思われたが……。


◆肘に何かが…!?

前回、決定打を放った悪魔王子だが……キラー・ジョウのジャック・ナイフエルボーによって気付かぬ間に左頬を切り裂かれて負傷してしまった。逆に顎を打ち抜くアッパーを受けたはずのキラー・ジョウは何事もないかのように起き上がってきた。
龍星「たしかに打ち込んだのは悪魔王子のほうです」
スタンプ「ジョウの肘だよ」
←めっちゃ馴れ馴れしい
困惑する龍星に対して一度すれ違いざまにキラー・ジョウの肘打ちを食らったスタンプは悪魔王子の不可解な負傷の原因に気付いていた。
VARで映し出された一連の攻防……実はキラー・ジョウの顎を捉えたと思われた悪魔王子のアッパーはギリギリで躱されており、そのまま吹き飛ばされるフリをしながら、空中で肉を切り裂く鎌鼬かまいたちのようなジャック・ナイフエルボーを放っていた。

キラーちゃん演技派過ぎんか?
そして悪魔の王子様はヒットしてないのに前回イキリちらしていたんか……当たった感触がないはずなんなんだが(というかヒットしてないなら前回の「パァン」って音はどこから?朝昇式か…)。

あと、2話前から熹一が猿空間に吸い込まれて龍星が驚き役になったので雑魚モブみたいな発言が多い気がするのん。


◆ジャック・ナイフの正体

いくらカウンターの肘打ちを食らったとはいえ、悪魔王子のように頬がパックリと切り裂かれるのはありえない(今までのシリーズだと結構平気で切り裂いていた気がするけど)と思われるが、VARと廊下での接触で龍星とスタンプはジャック・ナイフエルボーの正体に気付いてしまった。
スタンプ「ガルシア11号は敵だが少しだけ応援したくなった」
龍星「はい 同感です」

ジャック・ナイフエルボーの正体……それは肘頭ちゅうとうに埋め込まれた刃物による斬撃だった。いくらノールール・ノーレフリーの試合とはいえ、徒手空拳が最低条件のはずの試合で暗器を用いるキラー・ジョウに対し「汚いマネをするよな」と嫌悪感を示す龍星とスタンプ(このシーンの龍星、スタンプの発言に「はい」「はい見えました」「はい同感です」って禁断の「はい」3度打ちしてるんスけど…仮にも主人公が相槌役を超えた相槌役になってていいんスかこれ?)。

これが幽玄の予想↓

ワシ、キラー・ジョウの正体に心当たりがあるんや。
最強死刑囚ことヘクター・ドイルや。

【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.375 ジャック・ナイフエルボー

ホンマに刃牙のドイルみたいな仕掛けでビックリしましたよ。
でも…ここに来て暗器キャラかぁ。散々正体を引っ張った"X"ことキラー・ジョウのメイン・ウェポンが仕込み武器だなんて……ちょっとガッカリですね。徒手で人体かっ捌くキャラが闊歩するシリーズ(ゲン、鼬の観山、姫次etc…)なんだから、せめて嘆きのシオンみたいに骨が異常突起していて、それがジャック・ナイフエルボーの正体とかならまだ良かったんだけど……四大幻獣と大差ないやん。

ただ…急にスタンプと龍星が悪魔王子のライバル・キャラみたいなことを言い出した点に関しては普通に熱いと思うんだよね(悪魔王子が死んだら心臓回収不可能になるからスタンプはもうちょい親身に応援してくれや)。


◆格闘技を超越した闘い

ヨシフ「これこそが格闘技を超越した闘い "殺試合ころしあい"だ」
キラー・ジョウのルール無用の闘いは既存の格闘技を超越していると語るヨシフに対して、より過激で苛烈な闘いの方が悪魔王子のポテンシャルは発揮されると余裕の表情の鬼龍。

(最低)“徒手空拳”というルールは撤回された。
銃や刃物など凶器の使用、爆薬・毒物・罠…とにかくなんでもありだ。


確かに超越している……だけどこれ格闘技を超越していると言えるのかな?リングの上でやってるだけで実質ドラゴン・ラッシュじゃない?
もうホワイト・ナイト・バトルがルール無用(おクスリ・テーザー銃・闇グローブ・仕込み武器)すぎて既存の格闘技と比べることすらおこがましいと思うんだよね。ユーリだけだよ……クリーンでフェアな闘いした奴。

鬼龍「ただ…悲惨なことにならなければいいが…」←ま~た不穏なこと言い始めたよこのおっさん。


◆猛攻

キラー・ジョウは躍動しながら蹴りとジャック・ナイフエルボーの斬撃ラッシュを仕掛け一気に攻勢に出る。通常の打撃に混ぜられたジャック・ナイフエルボーによってガードの上からでも肉を切り裂かれ、キラー・ジョウの勢いを止めることができない悪魔王子。苦し紛れに出した右ストレートを掴まれ……
キラー・ジョウ「あいっ」
右の頸動脈を切断されてしまい、壊れた水道管のように首から血が噴き出す。早く止めないと死んでしまう量の出血……だがキラー・ジョウの攻撃は終わらない。動きの止まった悪魔王子に飛び掛かり右に続いて左の頸静脈も切断する。
ヨシフ「あと2~3分もすれば死に至るが しっかりとどめを刺しにいく」
鬼龍「念には念をか…よほど悪魔王子が怖いみたいだな」

おいおい…悪魔王子ボッコボコやん。
通常打撃にも意識を割かないといけないのに仕込み刃で確実にガードの上から切り裂かれるのはキツいんだ。有働の「素手よりナイフが強いの ナイフより銃 銃よりミサイル」という台詞が至言に思えますね。
悪魔王子が負けるとは微塵も思ってないけど頸動脈切れてドバドバ失血してるし、仮に何とか覚醒してキラー・ジョウに勝ってもR国側に治療してもらえなかったら終わりなんだが……このあと大丈夫か?


◆打ち込まれる楔

司会「きたあっ 悪魔の心臓に楔を打ち込んだ」
大量出血で動くことができず、仰向けに倒れ込んだ悪魔王子にキラー・ジョウがトドメを刺すため再び心臓停止打を放つ。
一発目は通じなかったが……果たして悪魔王子は瀕死の状態でこの危機を乗り越えることができるのか!?

う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ(PC書き文字)
どっかで見たことあるような構図で悪魔王子が禁断の心臓停止打2度打ちを食らっているッ!!
ワンチャン鉄拳伝のゴードンみたいに大量出血を装っているって展開も……いや無理だろこの出血量。今週の悪魔王子は流石に肘斬撃を食らい過ぎを超えた食らい過ぎ。
バッキーのトマホーク・アームを瞬間移動ワープで回避した悪魔王子どこへ!!

龍星:一番軽傷。
熹一:両肋骨骨折。
スタンプ:右足骨折で車椅子。
悪魔王子:頸動脈切断大量出血。
鬼龍:( ´Д`)y━─┛~~
ボリス:猿空間送り。

元気に動けそうなメインキャラが龍星と鬼龍おじさんしか残っていないのにR国編これからどうするつもりなんだろ?

◆万事休すか…!? ← メルニチェンコの時みたいに心臓覚醒で復活って感じかな。
次号、悪魔王子の運命は…!? ← これで負けたら最高に…あ ほ。


◆まとめ

約半年引っ張った特別招待選手"X"であるキラー・ジョウの正体がコレ……ハッキリ言って肩透かしを超えた肩透かし。これなら鷹兄が「我が名は尊鷹」した方がまだ面白かった……サプライズ・尊鷹理論なんだ。

約半年ほどの続いているホワイト・ナイト・バトル編だけど徹頭徹尾 不正まみれやったな。まともな闘いがユーリVSスタンプの第9試合だけなんだ。それも悪魔王子の工作でユーリ負傷のアンフェアな状態だったし。

キラー・ジョウは幻魔邀撃拳も活法も使えないんだから真・幻魔拳がカスれば終わりなのもこの試合の茶番感を強めている気がする。悪魔王子式幻魔拳は直接打撃で刷り込みを行うから観客から見ても怪しくないんだし、もう解禁しろって思ったね(そう考えると灘関係者しか防ぐ術がない幻魔ってマジでクソ技なんだ)。

来週は鬼龍の不穏な台詞もあるし、悪魔王子"覚醒"→仕込み武器を抉り取り→キラーちゃんを血祭りに…の残虐ファイト展開を予想しますね。
汚濁の血を浴び、呪詛と怨嗟の声をあげ、骸の山で覚醒した悪魔王子の真の力を見せてくれよ(何やかんやで悪魔王子に期待している宮沢タフであった)。

今週の鬼龍
(´∀` )「悲惨なことにならなければいいが…」
←ちょっと他人事感があって笑えるんだよね。


◆余談

ユーリ「結局 真面目に闘ったの俺だけか…」


◆次号予告

次のプレボNo.24は5月27日月曜日です。


出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第376話