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【書評】リーダーシップの重要性を説いた『採用基準』が超良書!

就活に役立ちそうと思って「マッキンゼー」という外資系企業の人事をやっていた方の自己啓発書を読んだんですが、いやあこれは久々に超良書だった。

就活だけでなく会社に勤めてから、そして自分自身の人生において役立ちそうな良書だ。

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結論から言うと、考えることができる人、何かに秀でていてそれ以外の劣っていることを他の人たちと補って新しいものを作っていく人、

そして高い成果目標を達成するためにリーダーシップをとれる人を目指せと言っている。

外資あるあるかもしれないが、日本の企業と比べて企業の生存競争が非常に激しいしリストラも当たり前の社会。

そんな中で成果を出すために、その場で課題をどうするか必死に考え、提案などして周囲を巻き込み、そして自ら何をするか相手に何をさせるか決断する。それに対して意見を出したり質問をその場で自分なりに回答する。

他人任せにせずにね。

これらをするには一人一人がリーダーシップを持つことが何よりも大事だと書いてある。

たしかに事前に頭がいいです!って勉強するよりも、現実に出された課題に真っ向から取り組むことが大事だよね。


「リーダーシップを発揮することは、自動車のハンドルを握ることと同じである。リーダーシップを身につければ、地震が人生のコントロールを握ることができる」(pp224-225)

どこに向かうかという成果目標、自らどの道を走りどこで止まりどこで引き返すか、運転の負担とリスクをとり、同乗者にそれらの決断を伝えて納得してもらう。

助手席や後部座席に座るだけなら気楽だが、それでも運転して感謝されてもっと高い成果目標を目指したいという人もいるはずだ。(もっと難しい道でも運転できるようになりたいとか、みんなをもっといろいろなところを連れていきたいとか)

しかもこれが車の運転から会社規模になり、成果目標はドライブから会社の売上げや命運にもつながるし、同乗者は家族や友人ではなく仕事の上司や部下などだろう。

これらは大変な事ではあるが、そういうリーダーシップを持った人がどんどん増えてほしい。という。


外資らしい、と最初は思ったけどこれは自分自身のためにも役立つだろう。

すごいプレッシャーだろうしメンタル弱い私は耐えられるかわからないが、色々経験してきたように自分が想像もしなかった違う人生になると思う。

今後仕事をする際は、こういう自分らしさを何か持ちたいと思う。そうすることできっとあえて成長したいと思わなくても、無意識に自然と成長していることだろう。


最後に、伊賀さんの締めくくりの言葉を載せて終わろう。

新しい環境に飛び出したり、新しい知識を得るなどして、皆さんもぜひリーダーシップを得て本当の自分らしい人生を設計してほしい。

リーダーシップを身につけた人たちは今、人生のコントロールを取り戻し、広がる世界で自分自身の生き方を模索し始めています。彼らのリーダーシップにより、日本企業や日本の社会が抱える問題の多くが解決できるでしょう。しかし最も重要なことは、個々人が与えられた枠の中で生きるのではなく、自分自身の力で人生を設計できるようになることです。(p239)


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今回は私の書評記事の中では比較的短い、1400字程度のお手軽な書評になった。(しかも引用やこのあとがきを含んで)

内容を具体的に書くことはしなかったけど、こういう形式もいいね。振り返りできて読みっぱなしにならないし、グダグダ長くならずに見やすいし、何より書くの楽だし。笑

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