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#10 マルシィとSaucy Dogに潜むROCK魂、無限の可能性ですわ

やっほー!ねまきですわ!

今回も邦ロック分析シリーズ、やっていきますわよ!と思ってストックも結構書いたのですけれど…。急に押しバンドが降臨してしまったので、ここで紹介させていただきますわ!分析記事は、長いしまとめるの大変だし、時々やるコーナーみたいな感じにしていきますわね。今日の記事から何回かは、推しバンドの紹介にしますわ!

今回は、結成約5年、メジャーデビューしてまだ10ヶ月の期待の若手バンド、マルシィの紹介をさせていただきますわ!

注目株・マルシィとは?

私の拙い説明を読む前に、まず聞いて欲しいのですわ。

いっちばん最初に聞いた時の感想は「恋愛曲が多い、最近のバンドだな〜*」という感じだったのですが(失礼)、聴いているうちにどんどん魅力が発見されて今では聴かないと眠れない境地にまで来ちゃってますわ…。この曲ひとつをとってみても、工夫がすごい。移りかわる「君」の心と、君が忘れられない「私」の心を象徴するような一定のギターのメロディとが対象的になっていてすごく切ないし。タイトルを『最低最悪』にしちゃうのがまたROCKですわね…!内心ではそんな君が本当に好きなのに。

代表曲はこの『絵空』ですわね。これも凄い。こんな素敵な恋愛なんてしたことないのに、めちゃくちゃ胸がギュ‼︎‼︎‼︎ってなりますわね…。「幸せだった」→「さよなら」は禁じ手すぎる。「さよなら」は「幸せだった」直後に持ってきていいセリフじゃないですって…!!

*この表現はほんっとに失礼で不遜で無知なものだと思いますわ(反省)。
音楽を聞けば聞くほど、この「最近のバンド」たちの強烈な個性や唯一無二性をまざまざと感じさせられますわ…!恋愛曲にしたって、どれも「ラブソング」や「失恋ソング」という括りで表せるレベルのものじゃないし…。


なぜマルシィの飛躍を確信?

では、なんで私がここまで推すか、ということなのですけれど…。ズバリ新曲『大丈夫』に無限の可能性を見い出したからですわ!!!(偉そうですみません)

これは恋愛にも見えるけれど、友情とか人生とか、また別の大きなものをテーマにしてるようにも聞こえる曲ですわ。もうね〜、これが描けるバンドが、飛躍しないわけないじゃない!って思うんですわ…!!!

具体的にいうと、大好きなSaucy Dog。『いつか』や『シンデレラボーイ』をはじめ恋の終わりを仄めかす曲が非常に有名なバンドですわね。『シーグラス』は100年、いや1000年に一度レベルの良曲。映画を一本みたような、人生を一周したような感慨に襲われる、完成度の非常に高い曲ですわ。

でも彼らが描くのは恋愛だけじゃない。最近だと『現在を生きるのだ。』、ちょっと前だと『Be yourself』が特にすごいなと思うのですが、日々の「ぼんやりした不安」みたいなものを切り取って、迷いも肯定した上で励ましてくれるような歌詞が魅力的なバンドでもあるんですわね。いや、それでいて演奏の安定性とか手札の多さ、歌の迫力とか、どこをとっても現在の邦ロックの完成形みたいなバンドだなぁ、と感じておりますわ…!

そして、それと同じ底力を、マルシィからもひしと感じるのですわ!今作『大丈夫』はかなりの傑作。

意味のないことなど一つもない尊い人生
目を向けて 逸らさないで
あるがままで 大丈夫だよ

マルシィ『大丈夫』 作詞:吉田右京

聞いたことのあるセリフといえばそうかもしれないけど、こういう曲が真価を発揮するのは、眠れない夜とか一人の帰り道とか。日々の中で突然生まれるピンポイントの不安や迷いへの特効薬になりうる、素敵な曲ですわね…。

こんな曲が作れたマルシィは、もう絶対に大丈夫。有名になることが良いこととは限らないけれど、『いつか』のころから着実に歩を進め、ついに国民的ヒットを掴んだSaucy Dogのように、もっともっと多くの悩める人を救える存在に、マルシィはなると思いますわ。そう確信させてくれた曲でしたわ…!!!

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