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性格の悪いネタをするライブ2023年1月20日メモ

性格の悪いネタをするライブ
2023年01月20日(金) 18:30開場 19:00開演 21:00手前(時間押した)終演
ルミネtheよしもと(東京都)
MC:とらふぐ田畑
出演:囲碁将棋、TEAM BANANA、相席スタート、ニューヨーク、サンシャイン、おいでやす小田、ドッチモドッチ、レインボー、紺野ぶるま(松竹芸能)、サスペンダーズ(マセキ芸能社)、パンプキンポテトフライ(ホリプロコム)、吉住(プロダクション人力舎)

このライブに行くのはたぶん3回目だと思う。ニューヨークがルミネにあまり出なくなった時期、これしか見れそうなライブがなかったので行った。正直言うと、性格悪いネタはあまり好きじゃない。自分の方がもっと性格悪いので、ネタ見てもあまり性格悪く感じないところに落ちこむからだ。

会場は満席、当日券のものらしい丸椅子が後ろに並べてあった。客層は男女比が接近していて、男客の多さが目についた。

TEAM BANANA

結婚報告のネタ、何度見ても絶妙な感じ、前からもやっとしていたものを言語化してもらえたので、みんなすっきりして共感できる。「自分たちは特別な存在同士だから結婚した」という感覚の絶頂にいる時期なのだから、仕方ないような気はする。

サンシャイン

警官の上司と部下、の設定に見えて、1番上の立場は上司の妻、なコント。性格が悪い、という要素すら爽やかさのある2人。最近何故かサンシャインを見ると11月のリサを思い出す。ぜんぜん似てないが、爽やかさ、という共通点はある。

ヨネダ2000

火を起こす必要があるのにバドミントンの妄想漫才。何度見ても「どうしてこんなこと思いつくのだろう?」と思う。毎回少しづつ違っている気がする。小さく足したり引いたりしているように見えるのだ。女の子で若くてM-1ファイナリスト。

ドッチモドッチ

女の子とデートに行ったのにうまくいかない、その理由が話の内容はまともなのに口調が大喜利をふっているようにしか聞こえない。でも、性格悪いと言えるのかな、と考えてみたら、昔「で、オチは?」と聞いてくる関西人男性(吉本に通ってる人だった)と話していて辛かったことを思い出した。それとどこか似ている。

トーク

サスペンダーズ、ドッチモドッチ、ヨネダ2000の3組が、換気休憩中トークしたが、今回はクロストークとまでいかず、サスペンダーズはルミネの舞台が2回目で少し緊張があった様子、ドッチモドッチは何故自分たちが呼ばれ続けているか実感が薄い様子、ヨネダ2000は「性格の悪さは相方を走らせる点」というネタの選択の解説をした。

レインボー

女の子を家に連れてきたものの、思ってたのと違うマナー違反があった…というコント。2人とも演技力が高度なので、ちょっとした緊迫感もある。いつも、男女間の駆け引きのコントをどうやってつくっているのか、興味がある。

サスペンダーズ

男女のコントとはいえ、年齢差もあるしカップルではないコント、公園で花占い中の女性と公園の管理人。レインボーの後で不運だったが、依籐さんの女性もかなりきれいに見えた(遠目だからかもしれないが)。キングオブコントのたこ焼きのコントをしていた時のスーツ姿からは想像できない。

吉住

ゴルフ場が本当はどういう場所なのか、という設定が、「そうだったら気持ちいいのにな…」という気持ちにさせてくれる。昔の時代劇の、悪代官を隠密がやっつける的な話に通じる。性格悪いのはキャディーではなく、マナーの悪いゴルファーなのだ。

こういう人が30分でいいからコント番組を持ってもらいたい。NHKの土曜日の深夜あたりに。

パンプキンポテトフライ

学校でどういう生活をしていたか、というくだりが続いた後に、大転換する漫才。独特の口調は兵庫県特有のものなのか、谷さん特有のものなのか、自分にはよくわからないが、「ねっ!?」という吐き出す声で、いつもこの漫才の世界にぐっと引き込まれていく気がする。

紺野ぶるま

ハイクラス(?)の育ちの彼氏と食事するコント。男に媚を売るのではなく、逆に殴りたい、となるところが心地良い。こういう感覚の人を今の時代は求めている。地に足着いているだけで、性格が悪い、と自分はまるで思わなかった。「本当は面白い人なのでは?」と言う台詞、性格が良い女の子だとしか思えない。

相席スタート

なんとか1度だけはと思う男と、つき合うまでは嫌な女の駆け引き。前見た時、ラストは女が帰ってしまう、という終わり方だった気がするが(違うコントと間違えているかもしれない)、今回はもっと踏み込んでいた。2人とも演技がうまいので、ラストも素晴らしかった。

おいでやす小田

どうキレるかわからない先輩。見ていたら、彼なりの理由はあるので、性格が悪いというのとは違うかもしれないが、相性が合わなければ性格悪く感じることだろう。多数派の感覚がないと、性格悪い、というか、つきあいづらくはなるだろう。小田さんは1人なのに、何人も人がいるのが感じられるところがすごい。

ニューヨーク

ニューヨークのコントを見るのは久しぶりすぎて貴重に感じた。芸能人である物真似芸人と一般人の友人の再会。芸人は無神経なのだけど、悪気がなさそうなので性格が悪いわけではない。一般人は本音を爆発させるけど、こらえきれなかっただけで性格が悪いわけではない。立場の違いによる思考ギャップのようにも思える。

ナイツ

ガーシーの話もしていたが、やりたいのはケーシー高峰。ナイツを見るのが数年ぶりで、もうベテランとしか言いようがない雰囲気だった。どれだけ舞台にたくさん立ち続けているかがわかる、気がした。なんの気負いもなく自分が面白いと思うことをしてる、ように見えた。あくまでもイメージ(シマッシュレコードのメロディで)

囲碁将棋

わけありの職業の女性に「何故この仕事してるの?」「借金があって」「なんで借金があるの?」と訊く男。それに返事する女たちの理由もすごい。

昔、そういう仕事の人が寄付金を送ったら、汚らわしい金は受け取れない、と拒否された話があった。その人も家庭の事情でそういう仕事についていた。今そんなことを思い出した。令和の時代には関係ない概念だ。

トリとして、確かに「性格の悪いネタ」だ、と言える漫才だったかもしれない。