細胞と呼吸を賦活する〜「はつが・肺」
生きていく上で自分の心の「リソース(資源)」となるものは多いほどにいい。
そう思っているので、自分が心地よくワクワクする小さな仕掛けをあちこちにつくっている。
わたしが行っているエサレン®️ボディワーク を学んだ時、「セラピーはアートだ」と教わってから、長年「アートってなんだろう?」と判然としない問いを抱えていたけれど。
最近やっと、うっすらわかってきた気がする。
アートは生きるリソースであり、私たちの細胞を賦活するもの。
セラピーはアートで、アートはセラピー。
肺からいきいきと新芽が伸びゆく様が描かれる切り絵版画。
オーダーしていた柴田あゆみさんの「はつが・肺」がアトリエに届いた。
身体の内側で健気に働き続けている組織や臓器をいきいきと賦活する。
呼吸を深くして、内側から身体の動きをつくる。
そんなセラピー・セッションで目指すものを象徴しているような気もして。
それだけでなく、ちょっとした肺に関するシンクロニシティもあった。
長年どうしても取れなかった胸椎周辺の硬さの原因が、小学生時代のマイコプラズマ肺炎の影響ではないか?と複数のボディワーカーさんに指摘され、解決に向かったのだ。
おかげで本当に肺の奥まで息を吸い込めるだけでなく、左右の回旋も前後屈も驚くほど楽になった。
玄武岩を温めるためのストーンヒーターの上に飾ったので、施術中に何度となくこの伸び伸びとした「肺」に目がいく。
版画と切り絵の作品だけれど、実際の臓器をこえるほどに生々しく、呼吸がもたらす細胞の変化を体感する。
そのたびに、セラピーを行う自分自身の呼吸も深くなる。
この「肺」がリソースとなり、わたしのセラピーを助けてくれている。
アトリエにはもう一つ、蝸牛に住む小さな存在たちの部屋を描いた版画「見えない子たちの家・耳」もある。
音叉を鳴らす時は、この蝸牛がやわらかく微細に震える様をイメージする。
組織が小さく震えると、そこにティンカーベルが金粉を振りまいたように光の粒子が満ちる。
絵の中にある小さきもの世界に心が躍り、わたしたちの身体の内側にあるいのちが芽吹き始める感覚。
アトリエの守り神たち。
セラピーを受けに来た時には、ぜひご自身の目で味わってください。
■ 小松ゆり子 official web site
https://yurikokomatsu.com/
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