羊を巡る1-5_-_コピー

羊を巡る冒険in青森

(これは2016年2月11-13日の旅の記録です)
この冒険の正式名称は「青森県ならではの暮らしぶり体験ツアー」
青森県が主催、県内の大学生に青森をもっと理解し、県外の社会人とも混ぜ混ぜにしていろんな気づきを持ってもらう。という主旨のもの(多分・・(^^ゞ)。
県外社会人の一人として参加させていただき、こちらがとても沢山のというか大切な気づきを頂けた。忘れないうちに久しぶりにこの「ノート」なるところにメモっておくことにする。

■「人」重視
社会人になると「我が社の財産は人です」と言ったり、人材を「人財」と書いたりする場面に出会うことが少なくない。それは多分正しいことだ。だけど、なんだか言葉がスベっているような印象を受ける。
今回のツアーは「観光地」でなく「人」を訪ねるツアーだった。そして、訪ねた「人」は本当に魅力的だった。運営側の方の言葉にあった「人を地域資源とする」が本当に実現されていた。
「その人にまた会いたいからリピートする」「口コミによりファンを増やす」
どこかの資格試験対策で勉強したようなことだ・・・。思わず「これは事例Ⅱだな」とココロの中でつぶやいた。
そして、「人という観光資源」という観点では、出会った「青森の学生さん」は県外参加者の僕にとっては十分に魅力的な資源。
今回のツアーによりできた繋がりでまた青森を訪れることがありそうな感じがする。これは仕掛けた方々の戦略が成功しているということだろう。

■「そのまま」や「まちの課題」を観光資源化する
普通の街並みをガイド付けて案内することでそのまま観光資源化。除雪車の動きを解説することでそのまま観光資源化。雪かき作業をそのまま観光資源化。
これは上手い手法だ。「観光資源はない」ことはない。説明と見せ方、巻き込み方で「観光資源はどこの町にもある」ということ。ただし、外の視点、興味を上手く取り込まないとヘンテコなイベントを生み出しかねない。結構難しい取り組みでもある気がする。

■自分たちで考える。楽しみながらやる
「B−1グランプリ」仕掛け人の方のお話を聞く機会があった。本当に熱く、中味のあるお話だった。
地域ビジネスに近しいところでの事業をしている組織の人間として、この手を話しを伺うと気になってしまうのが「コンサルは入っているのか?どこまで入っているのか?」ということ。懇親会で少しお話できたので伺ってみた。「自分たちで考えている。以前コンサルを使ってみたことはある。しかし、余りに内容がダメだったので即NG。もう使わないことにした」とのこと。
「いろいろ失敗もしてますよ。今日は触れてないけど」という言葉に深く納得。そして、さらに納得したのは、その後の言葉「楽しんでやっている。というのが一番かな」。やはり、自分たちが楽しいと感じて進める事業は強いということを実感。

■今回ツアーの「ビジネスモデル」はどんなだったのか?
「地域の魅力的な人」+「地域でその魅力的な人たちを繋ぐ人(この人自身も魅力的な人でもある)」+「地域と人口多いところ(具体的には首都圏)を繋ぐ人」+「首都圏で集客する人」が綺麗に連携していた。
そして、なにより、これらのステークホルダーさんたちが「同志」としてしなやかに繋がっている。といった印象。いろいろなご苦労はあったと思うけど、とても良い組み合わせだったのではないだろうか。あらためて感謝!

■例えば僕の地元で真似るとどうなる?
地域ごとで適したやり方を考えるべき。という正論は置いといて、「青森」愛を見せつけられるたびに、「自分の地元」愛が首をもたげていた僕としては、例えば、自分の地元(兵庫県北部、但馬(たじま)地方、の養父(やぶ)市)で真似るとどうなるだろうか? ということがアタマから離れなかった。
「兵庫県」でやってしまうと「巨大な神戸市」や「姫路城が復活した姫路市」の存在がデカ過ぎてなんだかバランスが悪い?いや、「人」で考えるなら観光地としての規模は関係ない?
兵庫県北部の「但馬(たじま)地方」だけだとちょっと小さい?
県を跨ぐことになるけど、天橋立や舞鶴など京都府北部と連携して「北近畿」という単位ではどうか?
など、いろいろ妄想した。
現実的には、単純な真似でなく、独自の切り口(養父市の「農業特区」を上手く巻き込むなど)を考える必要があるとは思うが、それはおいおい考える。

■いずれにしても、やっぱり「人」?
上記のような妄想はいろいろできるが、実現するにはそれを実行できる「人」が必要。
恐らく、僕の地元にもいろんな活動しいている人がいるはずだ。僕が知らないだけで。
自分自身が行動する。そして、仲間を見つける。ベーシックなそういうステップが取るべきアクションか・・・(←本日たどり着いたのはココまで)

考えみれば、今僕が住んでいる神戸にも「まち歩き、しませんか」ということでボランティアでまち歩きガイドしているNPOさんがいる。しかも、羊齧協会・関西支部のメンバーがそのNPOに参加してる・・・
と、いうことでまず身近なアクションとして神戸のまち歩きに参加してみることにしようか(^^ゞ

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