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良い仕事よりも、好い仕事へ浸るために

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”よい”に漢字を当てはめてみる

メールを含めビジネス文書を認めていると、”よい”という表現が結構な頻度で出てくる。
「この場合は○○でよいですか?」「今は○○がよいと考えます」云々。
日本語変換システムは、ほぼ「良」を示してくれる。
仕事でこの漢字を多く使うということは、ビジネス活動において”良い悪い”の判断が頻繁に出現しているからなのだろう。
しかし最近、この「良い」という変換がなされたあと、なんだか違和感を得るのだ。
それは「良い」と表示されたら文字にカーソルを戻し、平仮名の「よい」か「好い」へ修正する行為が増えているからそう思える。いや、あえて増やそうとしている。

他者の当たり前から自分の価値観で”よい”を使う

”よい”には「良」「善」「好」「宜」など漢字が当てはめられる。
それぞれに異なるニュアンスがあって、本来に基づいた使い分けが必要だろう。
それを承知で、私は勝手な解釈をしている。
「良い」と「善い」はどうも世の中、つまり他者の当たり前が基準にあって、そこに当てはまるかどうか。当てはまらなければ「悪い」や「駄目」と判断すべき対象になっちまう。
その点「好い」と「宜い」は、自分の価値観に照らし合わせて用いることができる。
それは反対語として「嫌い」や「不愉快」に置き換わるからであろう。
社会人になって40年近く経ち、そろそろ自分の物差しで仕事していきたいと望んでいるから「好い」を使いたいのだ。

他者の当たり前を尊重するから自分の価値観が認められる

ただし自分の価値観で「好い」と記したいのなら、他者の当たり前を批判してはいけない
長年、他者の当たり前を無視しなかったからこそ、ようやく自分の価値観が周囲からケチをつけられないようになった。ううん、ケチが届かなくなった。
他者の判断は世の中の基準として重んじながら、しばらくは「良い」を用いたビジネスライフを過ごして、しがらみが薄れた頃に「好い」を多用していく。今がようやくその時期を迎えたように思える今日この頃だ。

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