見出し画像

「自分」「他人」「世間」の普通とは?

質問:
「自分の普通」「他人の普通」「世間の普通」
その違いを先生はどう捉え、解釈し、ご自身の考えや軸を定めていらっしゃいますか?

質問ありがとうございます。
私も「普通」とは何か?と、考えることがあります。
中3の高校受験の時、「普通科」とは何をするところなのか?と
担任の先生に質問したぐらいです・・・(苦笑)

ここでは、私が考える「普通とは何か」の3点についてお伝えします。

1.「普通」と「常識」
2.「自分」と「その他」とに分けて考える
3.「自分の普通」とは

【1.「普通」と「常識」】
「普通」とは、

一 ( 名 ・形動 )
①いつでもどこにでもあって,めずらしくない・こと(さま)
②ほかとくらべて特に変わらない・こと(さま)
③特別ではなく,一般的である・こと(さま)
二 ( 副 )
①その事柄が多くの事例にあてはまるさま。一般に
②いつもではないが,ほとんどそうであるさま。たいてい
(コトバンクより引用)

大多数の人が「他に比べて変わらない様子」のことを指し
「多数派の考え」に加えて、「普通科」のように多くの事柄が
当てはまることも含まれていると思います。
各個人の「普通」は、他人の「普通」とは異なることが
容易に考えられます。

「常識」とは、


ある社会で,人々の間に広く承認され当然もっているはずの知識や判断力。
(コトバンクより引用)

ここでは、「普通」とほぼ同じような言葉ではありますが、
「ある社会で」ということをポイントとして考えます。
「普通」が個人的な要素が多く含まれ、「常識」は社会・集団ごとに
当然とされている知識や判断基準を指すと大雑把に捉えています。

そこで、良く使われる「会社の常識は世間の非常識」という言葉が
あります。集まる集団が変われば、それだけ知識や考え方、文化が
異なることが想像できます。

【2.「自分」と「その他」とに分けて考える】
上記を基に、私は「自分」と「その他」に分けて考えます。
つまり、「自分」と「それ以外の人・物」とに分けています。
そう考えますと、「自分」の「普通」・「常識」は、他人と世間の
「普通」・「常識」とは異なると考えるのが妥当だと思います。

「同じであるはずがない」ことが前提にあることを理解していると
個人や集団の中でコミュニケ―ションをとる際に、理解しようとするので
とても助かっています。

【3.「自分の普通」とは】
 最後に、「自分の普通とは?」について述べます。
私は、できるだけ「曖昧な言葉」を言語化しようとしています。
つまり、自分自身が便利で曖昧な言葉を使うとき、どのような定義を
持って、何をイメージしているのかを確認することです。

もちろん、「その他:他人や世間」にも、それぞれ言葉の定義や
知識・経験の違いによるイメージが異なります。
相手の理解をしようとするには、まず、自分自身がどのような言葉を
使い、その言葉にはどのような定義やイメージを持っているのかを
知らないと、その他のことは理解することができないと考えるからです。

ノーベル物理学賞受賞者のアルベルト・アインシュタインは、

常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことだ。

と、述べています。

各個人が、それぞれ異なった環境と経験により、得た価値観が
同じであることの方が難しいと思います。

私は、「自分の普通」を言語化することに取り組み、
それと同時に「その他:他人や世間の普通」について
共通の目的を確認して、共通言語を持つことが
相互の理解に繋がると考えています。

以上、私が考える「普通とは何か」の3点についてお伝えしました。
ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?