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お盆・小学生

 お盆には村に帰る。お盆当日ではなく、数日前に行く。
 まず、着いたら掃除する。
 村には田んぼがあり、最低でも1カ月に一度は、帰ってきているから、そんなに汚れるはずはないのだが、それでも、何かが入り込んでいたり、隙間からの泥汚れ、ハエの死骸とか。やっぱり掃除せずにはおれない。
 ばあちゃんは足が痛いので、まず、ばあちゃんの居場所を確保、隣の家とかに話に行くことが多い。
 かあさんはまず、風を入れて、台所を確認し、トイレや納戸などピカピカになるまで掃除する。かあさんは忙しいから、掃除は子どもたち。免除はない。
 とっちゃんたちが掃除している間に、かあさんは畑に行って、必要なものを取ってくる。町の畑には毎日つかう青菜などが中心だが、こっちの畑、借りているのも含めて、ジャガイモ・豆・かぼちゃなど、備蓄用が植えられている。毎日の水やりは必要ないものが多い。
 トマトやキュウリは親戚のおばさんが植えて置いてくれて、こっちにいる間は困らない。

 とっちゃんが楽しみなのは、とうきび。
 実のなる木もあって、それも楽しみ。

 落ち着いたころ、親戚がやってくる。
 そのころにはばあちゃんが居間に座って相手をする。
 野菜や、魚など、いろいろな差し入れ。ありがとうございます。
 かあさんも心掛けていたあれこれを届けたり、来てくれた時に渡したり。忙しい。
 お墓を洗って、整える。

 次の日はお盆、午前中に、とっちゃんたち家族でお墓参りに行く。

 親戚が来る、仏壇にお参りしてくれるので、お茶の用意。
 遠くからも親戚が来て、お昼も用意する。
 新盆があるときは、お宅に訪問してお参りする。
 お参りの後、親戚はうちで休むから、座敷にその用意を。

 お盆休みは数日あるので、親戚との行き来などの合間に田んぼ・畑の手入れをしたり、家の修理をしたりする。

 かあさんは、朝早くに近所を散歩する。
 すがすがしい空気が何ともうれしいという。

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