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過去の人形作家ごっこ[自分が作ったんだという誇り]

自粛期間中

去年の今頃、二年生の時の自粛期間中に初めてのぬいぐるみを作った事がありました。

うちはひとり親家庭なので、学校に行かない自粛期間中は私とカイの2人っきり。全く逃げ場のない、恐ろしい状況でした。
なので、遠くに住んでいる私の姉や両親を巻き込んで、毎日入れ替わりでテレビ電話で遠隔で授業をしてもらうことにしたのです。

それぞれの得意分野を教えてもらったり、蟻について詳しくなったり、塩の結晶をつくる みたいな実験的な事をしたりもしました。(この話はまた改めてしようと思います)

自分が作ったんだという誇り

その授業の一環として、県をまたいで遊びに行けないから、私とカイでぬいぐるみを作り、代わりにそれを500キロ離れた姉の家に郵送で送る。という事をしました。

名前は『くんくん』です。私は縫い方を教えただけで、ほぼカイが一人で作りました。ただの丸いぬいぐるみでしたが、たいそう気に入って、自分で作ったんだ!という誇りを持っていて、とても愛着を持ち、嬉しそうにしていたのを覚えています。
そして、すぐに、『ちゅんちゅん』という名の弟も自分で作り、『くんくんとちゅんちゅん』という歌まで作りました。

くんくんが旅に出る時、長旅で暇だろうからと、箱の中にSwitchをしのばせてあげていました。

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くんくんが500キロの旅に出て、姉の家につき、姉の猫と写っている写真をもらった時、自分の分身が旅をしたかの様な気分だったのでしょう。とてもとても喜んでいました。

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そして、この一年、コトあるごとにくんくんは元気かなーと何度も思い出していました。

自分で作ったんだという誇りがある作品は、深く心に刻まれるのです。

昨日の失敗からまだ立ち直れずにいます。

2Dアニメの時はそもそもカイにはたくさんの絵を描きたい気持ちがなかったので、私がアニメーター。カイがディレクター。と役割分担を最初からしていたので、これで良いと思っているのだけど、
キャラクターデザインを立体に起こすというプロジェクトでは、カイは布を縫う事を楽しんでいたし、こんなにも素敵なぬいぐるみの思い出もあったから嫌いな訳では絶対にないのに。私が途中で奪って作ってしまうなんて。。あぁもう本当に後悔。時間が戻って欲しい。

やり始めたからには、時間がかかっても最後まで自分でやらせないと意味がない。深く私の心に刻み込みました。

[関連記事]
・人形作家ごっこ①[立体に起こす ミド]
・人形作家ごっこ②[私が手を出しすぎてしまった ミド]
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