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Val Thorens day5〜MIX relay順位決定戦参戦〜

21日目

起床

6:00起床

少し雲は分厚め。
それでも美しい。

 今日でValThorensの宿はチェックアウト。荷物をまとめる。捨てるものはゴミ袋へ。ジュネーブで使うものは積める。あらかたまとめてあとは車に積むだけにして7:00朝食へ

UCPAありがとう!

 朝は変化なくいつも通り食べて、7:30今日のレースの計測チップを受け取りにロビーへ。
 ValThorensに来てから新鮮な野菜があまり食べられておらず便の出が悪い、お腹が重い。
 8:00前に車に荷物を積み込んで少し体を休めたりストレッチしたり。今日は少し雲がかかっているため気温が少し高め。

午前


8:45会場へ出発。

今日は日曜日

15分かけてゆっくり体を温める。
 今日も日曜日とあってか、スキー客でゲレンデは大賑わい。そんな滑る方々を横目に登っていく。
9:20コースインスペクション。

順位決定戦へ。

 昨日とコースは変わってないが雪の状態を確かめるために一周目の大回りだけ回る。昨日のレースで選手が通ったため雪はだいぶ締め固まっており登りやすい。下りも変わらず凍っていて難易度高め。スピードのコントロールが大切。
体は疲れていて脚も凝っているため、入念に体操。

準備万端

 10:00FINAL Bスタート。女性が先にスタート。

10:00女性スタート

 今日は自分のタイムとの勝負。疲れた体に鞭を打ってどこまで追い込めるか。昨日の情けない自分をどこまで超えられるか。

 世界のレベルは遠く、1周目の前半で30m程離されている。チームメイトが必死に頑張っている。自分もこのコースの苦しさを知っているからこそ自分のことだけに集中した。11 チーム中11位で帰ってくる。

ISMF公式

それでもトップとは昨日ほどの差はない!前のポーランドとは1分20秒差。

 タッチゾーンから見えたチームメイトの顔からは必死について行ったことが伺える。
 よく頑張った!少しでも差を縮めてくるぞ。これは個人戦でも団体戦でもないMIXリレー。 前を行くポーランド選手は急登真ん中くらい。差は100mくらいかそれ以上。

 スタートしてからは昨日よりも脚が軽い。前半の急な登りは気持ちいいペースで走れてペースを落とすことなく上部へ。だいぶ前半とばしたから前を行くポーランド選手とは少し差が縮まったか。

ISMF公式
死ぬ気で自分のタイムとの勝負

 最初のスキンオフはスムーズにこなす。今日はスキンは2組持ってきた。1回目のスキンオフは片方ずつ畳む。
 先に10人滑った後で雪が削れてバンクができていて凍った斜面は下りやすくなっている。トレースをうまく辿って難なく下り、スキンオンして2周目のスプリントコースへ。
 脚が動く!昨日よりも走れている。前を行くポーランド選手との差は少しまた縮まったか。それでもまだ遠い。ツボ脚に入る頃に上の2回ジグにいるくらいか。前半飛ばしたからかツボ脚から上部は苦しい。脚が動かない。トランジットに入りスキンオフ。ここでは最速のダブルで取り下りへ。

 2回目も下ってからスキンオンまで追いつけず。スタート付近でスキンオン。

1から見直してコーチと共にひたすら考えたスキンオン。
モノにするにはまだまだ練習が必要。

 ここでフィニッシュかと思ったらコーチからまさかの言葉が。「もう一周!もう一回タッチだ!」と。コーチ選手共に完全に勘違いしており、1人2回ずつの計4回回るらしい。それがスタンダード。全然頭に入っておらずまじか!みんなでまじか!

 スキンオンをスムーズにこなしリレーゾーンで待つチームメイトへ走ってタッチ。

ISMF公式
ポーランドとの差を12秒詰めて1分9秒差でタッチ
この周回は10'19秒機能の記録を大幅更新!

 勢いよく飛び出して行った。

 もう一度走るためにぐちゃぐちゃになったスキン、身だしなみを整え、冷たくなった指先、圧迫されて痛くなった脚を温めほぐし、準備をする。

 スペインコーチのギレムが指先を息で温めている僕にホッカイロを貸してくれた。
こういう細かいものは必需品なんだなと。冷えて動かない指先はすぐに回復。

寒すぎず程よい気候

 チームメイトは苦しい中頑張っている。前のポーランド選手とは少しずつ離されているか。2周目に入りまた少し広がる。それでも懸命に登って下って、最後スキンオンしてリレーゾーンにダッシュで走ってくる。
 その差は1分55秒。

 そんな顔するなよ、死ぬ気でやんなきゃその頑張りに応えられないじゃんか。

個人戦よりも気持ちが高まるリレー

 トップのフランスはまだゴールしていない。10分差はついてない。前を行くポーランド選手はすでに急登を登り終えて上部セクションに入っている。1周目よりも50mほど差が広がっている。これは厳しいか…。
 それでも死ぬ気で走る。tignesで3000mで合宿したからか、心拍はその時よりも苦しくないが脚が動かない。筋肉が張っていて裂けそうだ。

ポーランド選手は急登を終えてその先へ。

 急登を上り終えて上部セクションの半分ほど登ったところでポーランド選手が下っているのが見えた。その差は2分弱くらいか。自分もスキンオフして下る。脚が踏ん張れずスピードがあまり出せない。それでも最速で下り2度目の登りに向けてスキンオン。たくさんの人が「ジャポンがんばれー!しーまー!ジャポンシーマー!GoGo!」と言ってくれているのが聞こえる。

最後の登りへ。
ツボ脚セクションを登っているのは
ポーランド選手

 嬉しすぎる。

 スキンオンはだいぶ慣れて速くなってきたがまだ精度が今ひとつ。走って前を追う。トランジットエリアを出た時にはポーランド選手は既にツボ脚セクションを登り切ろうとしている。追いつくのは無理か…。
それでもツボ脚まで走り切り、担ぎで少し手こずるも、上部のジグへ。ポーランド選手は既に下っていった。

 スキンオフのトランジットではISMFの役員が「がんばれジャポン!」と。出る時に「ありがとうー!」と叫ぶ。嬉しかった。最後にスキンをつけてゴールまでダッシュ。
 最後の30mは今までレースで感じたことのない快感だった。アナウンサーや横にいる応援。全ての人の声が鮮明に聞こえて今までになく脚が動いた。

 楽しい時間が終わってしまった。

ゴール後はポーランド選手達が待っていてくれてありがとうとお互いを讃えあう。一つの目標ができた。

右2人はポーランド選手
1番左がISMF会長
ありがとうございました!!

 ISMF会長、ジョルディ事務局長、ジョセフ、オリオル審判員長、役員みんなが最後にゴールした日本チームを待っていてくれて「エキサイティングなレースだったよありがとう!」とみんな讃えてくれた。
 本当に嬉しかった。
 僕がありがとうと伝えたかった。 
 可能な限りの英語で感謝を伝える。

ゴール後たくさんの人に感謝を伝え、伝えられ。
幸せな時間。

 12/16からのポンテディレーニョワールドカップに出るよ!と伝えると「もちろん待ってる!また会えるのが楽しみ」と。嬉しかった。こんな遅くてもまた待っててくれることに頭が上がらなかった。

 結果はFINAL B(13〜24位決め)でのトップフランスが38'29で優勝。日本は46'59。その差は8'30。前のポーランドは45'37。差は1'22。

最終ラップは10'25昨日から20秒ほど速い。
このラップも30秒程ポーランド選手と詰めたが届かず、
悔しい結果に。
それでも3人で世界に挑めた47分間は幸せの時間

 FINAL A(1〜12位決め)はトップフランスで36'44。世界 1とは10'10の差。
 ミックスリレーは難しい。1.8km +141mを4周する間にほぼ周回遅れ。

これが現実。

午後

レースが終わったらこの後の移動の予定もあり、フラワーセレモニーには出れず。関わった方々みんなに挨拶をして一足先に荷物をまとめる。

日本の共同通信の方も取材に来られており、3日間取材していただきました。
オッツは今日も強かった。

12:15ラストミールの昼食を食べ、13:00ValThorensを出てジュネーブへ。

ジュネーブまで
3週間弱お世話になったレンタカー“シュコダ”ありがとう!

15:20ジュネーブにつき、出国までの予定を済ませてNash Pratik Hotel へチェックインを済ませる。

激しい戦いを乗り越えてくれてありがとう。
練習の板はビンディングが壊れ、
レース板もソールが壊れて芯材が見えてしまい、
使える板は一つも無くなってしまった。
帰ったらビンディングを載せ替えたり折れた板を取り替えたり。
ポンテディレーニョまで忙しい!!
special thanks @dynafit !!
ジュネーブ駅まで移動。
街はクリスマスカラー
日曜日でちょうど出店もあり大賑わい。
レマン湖付近の石畳の道には国それぞれの
言葉が書いてあるタイルが
イルミネーション

就寝

ジュネーブ空港から電車に乗りジュネーブ駅へ。
駅から歩いてレマン湖までを散策。
日曜日で何もお店がやっておらず歩くだけで帰ってくる。20:30宿に帰ってきて、荷物のパッキング。お風呂入って疲れてすぐ寝てしまう。
ここまで。


22:00就寝7:00起床

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