オッペンハイマー感想1(ネタバレなし)

2回鑑賞しました。
少しずつ書いて、最後にまとめたいと思います。

良かった点ベスト3
1. 優れた能力を何に使うべきなのかについて考えられる。権力・政治に利用され取り込まれることの恐ろしさが描かれている。世界に大きな影響をもつ者となることの責任と恐ろしさが描かれている。他者の気持ちを考えたコミュニケーションの重要性。人間の嫉妬や憎悪が人生を転落させうることが描かれている。
2. オッペンハイマーの世界の視え方、視点を疑似体験できるような構成となっており、苦悩や葛藤を感じ取りやすい。赤狩りの恐ろしさ、共産主義への極端な嫌悪がアメリカを「ファシズム」的にした時代があったことを語る貴重な映画でもある。
3. 原爆を作った人の半生ということで、日本の中、また米国内でも核についての向き合い方、原爆がなぜ作られ落とされたのかということを議論する大きなきっかけを社会にもたらしたこと。

残念だった点3
1.3時間15分は長くて集中力が続かない。トイレに行く方も多数。(故に気楽に休憩に出れてよいのだが)
2.登場人物が多く、説明もなく、年代も記載がないなか時系列が混ざるため混乱する。
3.原爆がそれまでの兵器と決定的に違うのが何なのかははっきりとはわからなかった。自分で調べる必要ありということです。


一度目はTOHOでDolbyの音響効果がある部屋でみて、特に前半のオッペンハイマーの世界の視え方、量子レベルの反応、を疑似体験する効果があった。天才的語学能力も発揮して、ヨーロッパの一流の物理学者から吸収し、アメリカで育てるために、ゼロから学生を育てていった。素晴らしい教師としての一面。自身の足りなさを埋めてどう「成功」していけるのかということもあった。よりよい世界を構築したいとの思いから、共産思想をもつ団体友人とも深く交流。

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