見出し画像

【書評&要約】「ぼくたちは習慣で、できている。」人生をコントロールできる習慣化術


新年の目標はだいたい達成できない?

こんにちは。とっとです。
皆さんは新年の目標は立てられますか?
そして、その目標は毎年、達成できていますか?


私は毎年きちんと目標を立てています。
会社員なんで、会社にも提出する、なんてこともしています。
そして、1ヶ月後くらいには、だいたい忘れています...。
1年後には、どんな目標だったかを思い出すことも難しくなっています。


皆さんは、そんな経験ありませんか?


ある調査によれば、新年の目標が達成される可能性は、
わずか8%だそうです。
では、なぜ新年の目標を達成するのが難しいのか?

この「ぼくたちは習慣で、できている。」では、その疑問に答え、
更に、「やりたいこと」や「やるべきこと」を達成できる方法を
教えてくれています。


ミニマリストの習慣化術

著者はミニマリストとして有名な佐々木典士さんです。
前作の『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は
海外22ヶ国語に翻訳されるベストセラーなんですね。
ミニマリストというと、いかにも自己管理にきびしいストイックな感じがします。
しかし、佐々木さんも新年の誓いは達成できていなかったそうです。
そんな佐々木さんが試行錯誤の末たどりついた
習慣化の極意を教えてもらいましょう。


意志が弱いから目標達成できない?

なぜ新年の目標を達成するのが難しいのでしょうか?

僕たちの意志が弱いからでしょうか?

実はこれは、人間の本能によるところだそうです。

「新年の目標」は、言い換えれば、自分の価値をUPする、
という報酬を1年がかりで獲得しようとすることです。

人間は皆、未来に受け取れる報酬は、それが先であればあるほど価値が無いように思えるそうです。

1年後とかじゃなくて、とにかく目の前の報酬が欲しい!
これは狩猟採取をしていたころの人間の仕組みだそうです。
次にいつ食べ物にありつけるかわからないから、今食べる!
それは、生き延びるための必要な本能でした。

そんな人間の本能にあらがって、今すぐ報酬に還元されない
未来の目標を達成するためにはどうすればよいのか?

それには、自分に考える余地を与えないことが大事だそうです。
無意識に行動できるシステムを作る、つまり、行動の習慣化です。


習慣に意志力は必要ない

行動を習慣化するとは、歯磨きのように、特別な決意もなく
生活の一部として、自然に行動できることです。

佐々木さんが提唱する、行動を習慣化するための方法の中で、
僕が特に印象に残っている項目を4つ紹介します。


①すでに習慣になっている行動をトリガーに!

習慣化したい行動はそれ単体で行うのではなく、
すでに習慣化されている行動に紐づけて行うと続けやすい、
というものです。

例えば次のような感じです。
・歯磨き→同時にスクワットする
・お風呂→本を持って入って読む


②やる気がでるのは行動してから!

「やる気がでないから、行動できない」という事ありますよね。
でもこれ、実は逆で「行動しないから、やる気がでない」だそうです。
やる気が出るのを待つのではなく、
とにかく始めてみることでやる気が出てきます。


③例外ルールは設定しない!

行動を続けれている時に、一番の大敵となるのが例外ルールです。
例外ルールとは、次のような感じです。

・遅くまで残業をしたからスクワットをやめておこう
・見たいテレビがあるから水曜日は、本を読まない

例外のルールを作ると、そこからどんどん
適応される例外ルールが広がっていきます。
そして、いつしか行動そのものが駆逐されます。


④ハードルはトコトン下げる!

最初の行動を起こすまでのハードルはトコトン下げましょう。

・スクワットなら1回
・本を読むなら、開けたらOK
という感じです。

そこまで行動できたら、
「もうちょっと、やってみようかな」という感じでやる気が出てきますよ。


習慣化で自分の人生をコントロール

その他にも、習慣を身につけやすくする方法が50個も紹介されています。

取り組みやすいところから実践することで、
今まで変えられなかった行動を変えることができると思います。

そして、自分の人生を少しずつ、コントロールできるようになりましょう。

それでは、みなさんも良い習慣を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?