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日記 

快晴
満腹で多少苦しいが、体調はそれほど悪くない。

これまでの反省じみた文章を書く気にならなくなった。たまたま、一服しようと外に出てみたら、気持ちのいい風が吹いていた。部屋の中では淀んだ空気が循環していたので、反動を食らったかのように清々とした気分になった。とりわけ、外に出てからも、私の反省的な気質までは、治りはしなかったが、それでも非常に良い気持ちのする朝だった。

倦怠、やはり内省的な性質からくる哲学の運動、私は他者に関して、思いを巡らせていた。しかし幾ら逡巡しようとも、エゴイスティックな回答にしかならないのだ。視線が下がる。

思考が途切れた瞬間がどこかにあった。私にはそれだけしか分からない。視界に映った綺麗な雑草、露をからだに纏わせている小ぶりなものと、放射状に美しく円形を象ったもの、木々は凛としており、その枝が支える色彩豊かな緑、深緑、または太陽にあてられている所では、黄色が、

そして風に揺られている。移り早に、色彩を交代し、ときに持っていられなくなった大玉の露を落としながら。風が吹いている。気持ちの良い風が。見よ、あんなにも揺られているではないか。ただ揺られているぞ。

私も風に吹かれ、揺られているぞ。ただに揺られている。

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