やりたいことで自分が埋もれないために
やりたいことは無限にあります。
あんな本も、こんな本も執筆したい。
そんな欲求は日々湧いて出てきます。
かと言って、執筆のことばかりやっていられる状況ではありません。
子育てや家事でやるべきことはたくさんあります。
子どもと一緒にやりたいこともたくさんあります。
一方、職場でやるべきこと、やりたいこともたくさんあります。
こうした状況の中で気を付けているのは、
やりたいことで自分が埋もれないこと
です。
やりたいことがたくさんありすぎると、やるべきことと両立することができず、自分で自分の首をしめていきます。
いつしかやりたいことで自分が埋もれていくと、やるべきこともやれずにどんどんとミスが増えます。
こうしたミスは、私だけでなく、関係する人々に多大な迷惑をおかけする危険性があります。
だからこそ、やりたいことで自分が埋もれないようにしないといけないと思います。
そのために意識しているのは次の3つです。
1つ目は、「やらないことを決める」こと。
やることリスト(to do リスト)を作っている人は多くいるかもしれません。
しかし、私は逆に「やらないことリスト」を作るべきだと思います。
リストにしなくても、「○○はやらない」と自分で決める判断力はとても重要です。
やりたいことも、やらなければならないことも、無限に湧いて出てきます。
しかし、自分のやれることは限られます。
時間も、労力も、意欲も、全て有限なのですから。
だからこそ、自分の頭の中や心の中に、新しいやりたいことを入れられるようなスペースが必要になります。
そのためには、「○○はやらない」と決め、スペースを空ける判断を常にしていかなければなりません。
時間はいつもトレードオフです。
私がこうして「やりたいことで自分が埋もれないために」意識していることについて執筆している間、他の全てのことはやることができません。
つまり、今自分がしていること以外すべてを「今はやらない」と判断し、集中しているのです。
だからいつも、一瞬一瞬で後悔をしていません。
今ここでやるべきことがはっきりとしている。
それが頭と心の安定にもつながります。
「やらないこと」を決断できる判断力を今後も鍛えていきたいです。
2つ目は、「一石百鳥をねらう」こと。
ここで言う「百」とは、「たくさん」という意味です。
一石二鳥という言葉がありますが、私は一を二にしたぐらいで満足していては、やりたいことで自分が埋もれてしまうと思います。
もっと兼ねられるものはどんどんと兼ねる。
例えば、教師の仕事で研究授業があり、授業参観があり、学校訪問があり、論文があり…と重なることってありますよね。
そんな時は、研究授業で行った授業の延長の授業訪問で行い、単元を通して実践してきたことをまとめて論文として提出するようにします。
1つの学習単元ですべて完結するように兼ねられるものはどんどんと兼ねるのです。
家事や子育ても同じ。
料理を作るのが大変。家族で外出したい。
楽しい思い出がつくりたい。
雨が降っている。
小さい子どもでも楽しめるところがいい。
こうした状況で私は、家族で昼にイチゴ狩りに行くことにしました。
イチゴをたくさん食べた後のお昼は料理を作るほど用意しなくてよい。
皿洗いも少なくて済む。
家族で外出できるし、イチゴ狩りという楽しい思い出もつくれる。
雨が降っていてもハウス内栽培だから大丈夫。
ベビーカーも通れる、小さい子にも安心の場所。
家族との時間も、こうして兼ねられるものはどんどんと兼ねながら過ごしています。
執筆も同じです。
0から1を生み出すのはとても大変です。
もちろん、新しい挑戦は重要ですが、それは今まで積み重ねてきたことの延長から生まれるものです。
だからこそ、どんどんと兼ねていきます。
一番執筆と兼ねられるのは、現場での経験です。
それもリアルタイムな経験が、そのまま執筆へと兼ねられるようにしています。
執筆をしながら、「あっ、この実践を現場でやってみたい」と思うこともあれば、現場で実践しながら「あっ、この経験を執筆しよう」と思うこともあります。
兼ねられるものはどんどんと兼ねることで、一石百鳥を常に目指しています。
飛ぶ鳥を落とす勢いはこうして生まれていくのだと思います。
3つ目は、「長期的な投資につながることをする」です。
緊急と重要の四象限は多くの方が知っていると思います。
世の中の仕事は、緊急と重要の二軸によってすべて分けられるというものです。
その中で、緊急かつ重要な仕事を最優先できるようにと言われています。
私は、長期的な視点に常に立ち、将来の自分や周りの大切な人々を助けることになる投資はどんどんとしていきたいと思っています。
目の前の欲求を解消する短期的なものではなく、将来を変えていく力のある長期的な投資に力を注ぐ。
そんな働き方を意識しています。
やりたいことで自分が埋もれてないためには、長期的に見て本当にやりたいことなのかどうかを吟味することが重要です。
以上、3点に気を付けながら日々を送ることで、どんなに忙しくても、やりたいことで自分が埋もれてしまうことはありません。
本当にやるべきこと、本当にやりたいことができている。
そんな状態の自分を維持できるようになると…
悩みが全くと言っていいほど無くなります。
ここ数年、くよくよと悩むことが本当に無くなりました。
自分のやるべきこと、やりたいことが整理されていると、悩むこと自体「やらないこと」に自然となるのでしょう。
毎日楽しむってこういうことかもしれませんね。
最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?