力は掛け合わせるもの

人は一人では生きていけない

それは、一人の力では生きられないことを意味しています。

子どもの教育に携わる仕事についている身としては、この大原則と真正面から向き合わなければなりません。

教師も一人では生きていけないのです。

教師も一人の力では生きていないのです。

では、どんな力を借りているのか。

それは家族の力だったり、同僚の仲間の力だったり、目の前にしている子どもの力だったりしています。

しかし、力は借りるものではなく、掛け合わせるものであると思います。

子どもの力と教師の力を掛け合わせることが上手くなると、学級経営が安定します。

教材の力と教師の力を掛け合わせることが上手くなると、授業づくりが安定します。

保護者の力と教師の力を掛け合わせることが上手くなると、保護者との関係が安定します。

家族の力と教師の力を掛け合わせることが上手くなると、家庭が安定します。

道具の力と教師の力を掛け合わせることが上手くなると、働き方が安定します。

力は全て掛け合わせることで、シナジーを起こし、あらゆることが安定します。

つまり、一方的に借りるものではないのです。

私は、足並みを揃えるという言葉が苦手です。

この言葉からは、力を掛け合わせる意味合いを感じないからです。

自分のもてる力をそれぞれが最大限出し合った状態を目指したいです。


私は家族と力を掛け合わせることで、子育てと仕事の両立をしています。

朝は出勤前に息子たちをこども園に送り、早く退勤して迎えに行くこともあります。

時には共働きの妻と交代で土日に出勤することもあります。

こども園の送迎や土日の子守りには、両親が協力してくれます。

家族がワンチームとなって、目まぐるしい日々をなんとか乗り切っています。


私は同僚と力を掛け合わせることで、職場をより良くしようと奮闘しています。

職場には信頼できる同僚がたくさんいます。

学年部だけでなく、学年を超えて力を掛け合わせることで、教育の在り方や仕事の働き方が改善されていくことを実感しています。

同僚の愚痴を言っている人は苦手です。

愚痴を言っている暇があるなら、手足を動かせ。頭を動かせ。

いつも自分にそう言い聞かせています。

職場の同僚とチームになれない教師が、学級の子どもたちにチームワークを求められる訳がないのです。

教師自身も、チームワークを大切に生きている姿を子どもたちに見せるのです。


私は学級の子どもたちと力を掛け合わせることで、とっておきな学校生活を毎日送っています。

子どもの可能性は無限大。
のびしろしかありません。

スタートラインが違うだけで、実態に合わせてスモールステップを踏めば、どんな子も成長できると信じています。

だからこそ、子どもたちをもっと信じて。

もっと任せて。もっと待ちたい。

担任と子どもたちの力が掛け合わさるからこそ、学級は軌道に乗ります。

それだけではなく、唯一無二の学校生活を送ることができるようになります。

ユニークな実践は担任1人の個性で実現するものではありません。

目の前にいる子どもたち一人一人の個性が生み出すのです。

だから、今担任している学級で実践できることは来年度できるとは限らないのです。

一期一会の精神で、今しかできない力の掛け合わせを、子どもたちと一緒に楽しみたいです。


家族とも、同僚とも、子どもとも、力を掛け合わせることができれば、充実した毎日を送ることができます。

私がどんなに忙しくても、こうして教員をしながら執筆生活を続けられるのは、あらゆる人と力を掛け合わせているからです。

だからこそ、自分一人で叶えた夢など1つもない。

その有難さを実感しています。


今日も自分に力を掛け合わせてくれる人々に感謝の気持ちを忘れず、私も誰かのために力を掛け合わせられる人間でありたいです。

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