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『麻雀漫画50年史(V林田/文学通信)』、読了。

 全500P以上(※索引などを含めず)、2,400円(※税別)の大資料本。

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 一度、同人誌として販売したものを、大幅な改稿と再編集を加えた一冊。
その甲斐あって、10年の調査期間が、正確さや、追加情報の濃さを増し、
読み応えのある内容になっていました。

 この本を読むことで、知れる内容は、主に以下の三つでした。
・どんな、麻雀漫画が、あった&あるのか
・エロ漫画よりも低い扱いをされることさえあった麻雀漫画が、
なぜ、一時は、ジャンルの垣根を超えるほどの人気を持ち、
また、逆に今は、なぜ、ジャンル内の流行に留まっているのか
・麻雀雑誌に関わった人々、その濃淡

 個人的には、やはり、筆者の、嗜好にハマった作品の紹介文の熱さが、心地よかったです。
 (※『咲 -Sakiー(小林立/ヤングガンガンコミックス))』について)
 >闘牌シーンというものは4人全員が参加していれば面白くなるというわけではない。面白くなるには、参加者のキャラたちが必要なのだ。
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 実際に読んだ者でなければ書けない本であり、逆に、引用される、”読んでいないのに”麻雀雑誌や、麻雀漫画を、批評した文章や、その作者への厳しい態度は、誠実さと、それを有さない者との差を、明解にしていました。
 (※V林田自身、手に入らなかったり、読めなかった本は、
その旨を、正直に記していました)

 麻雀か、漫画に興味のある人なら、読んでおいて損はないし、
麻雀漫画か、麻雀漫画雑誌を読んだことがある人ならば、
読めばきっと得する本であると、俺なりの感想を断言しておきます。

 おわり。

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