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飲食店には手を出すな!②

私が飲食業界に就職したのは1995年4月。
大阪に本店を構える割烹料理屋の姫路支店でホテルの中に入っていた懐石料理屋でした。
バブル崩壊後とはいえ今ほど不景気ではなかったと思います。
かなり不謹慎な話ですが1995年1月に阪神淡路大震災が発災し、神戸方面に住む富裕層の方がホテルに長期避難していたり、社用接待も多かった時代で神戸方面に行くことが困難であったため姫路の夜の街は非常に賑わってました。

1990年代~2000年初頭まではどこの割烹料理屋も板前の人数は多く、私が勤め始めた店も大変繁盛していたため12人~17人いました。プラス接客をする仲居さんも常時7人、マネージャー2人、キャッシャーに1人と今では考えられない大所帯で運営していました。
毎月の人件費だけでもかなり掛かったはずですが
板前の給料は物凄く安かったです。旅館でもそうですが、仲居さんのほうが給料は高かったです。今は知りませんが、、、因みに私の初任給は8万円でした。朝7時すぎに出勤してほとんど休憩無しで0時前までの16時間労働。
他店で初任給3万円という同級生もいましたので
ウチはまだマシやなという認識でした。
2か月目から税込12万円になりましたが安い高いを考えるヒマすらなく馬車馬のごとく働いてました。
先輩方の給料は基本1年違えば1万円ずつ高いだけ
「仕事教えてもらって金貰えるなんて最高やろ」っていう経営陣からの言葉を信じてました。

それでも当時板前の世界ではボーナス無しという店が多かったのですが、私が入社した年からボーナスが年2回ありましたし、社員旅行はグアム旅行でした。
詳しい数字は分からないのですが、売上は月3000万~4000万円、家賃は月250万円掛かっていたのは間違いないです。ホテルのテナントとはいえ姫路という地方都市の割には家賃も高いですが売上も凄い数字です

前回他業種から参入してきた経営者をdisるような話と今回なぜこのような話を書いてるのかというと、昔と違って今の飲食店は儲からないということです。

イヤイヤ条件、時代背景の違いだろ?って言われそうですが違います。

前回も書きましたが、実体験の話しか書けません
裏付けるような立証された数字も出てきませんが
これだけは間違いないです。
このままでは飲食店に未来はない!!

これが26年この業界に身を置く名もない料理人が導き出した答えです。

では何が問題で解決策はあるのか?ってことを
次回書きたいと思います。


保険をかけるつもりはないですが
ある程度の流れを決めてるわけではないので
全く違う話から入るかもしれませんし
浅知恵で書いてるので市場経済に詳しい方からみたら陳腐な意見かもしれませんが、業界にいる大企業を含めた関係者の中では解決できない問題だとおもってます。
大仰に書いてますがトンチンカンな意見だったら
どうしよう(汗)





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