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ポッドキャストができるまで【CMS編】

ポッドキャスト配信に欠かせないのがCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。CMSが生成したRSSをSpotifyやAppleなどのプラットフォームに設定することで、番組をワンストップで配信できます。皆さんはどのCMSをご使用でしょうか。トトトトトーキョーはSpotifyが無料提供する「Spotify for podcaster(旧:anchor)」を使用しています。当初ははstand.fm(スタンドエフエム)を使用していましたが、使い勝手の悪さを理由に乗り換えました。乗り換えた経緯も紹介します。

結局、Spotify for Podcasters に行き着く

これまでに幾つかのCMSを使った感想です。アマチュアポッドキャスターの場合、Spotify for Podcasters 一択でいいと思います。ここからSpotify、Apple、Amazon、Googleの主要ポッドキャストに配信できます。スタンドエフエムやRadiotalk(ラジオトーク)などにも配信したいのであれば、面倒ですが個別に配信するのが良いと思っています。

トトトトトーキョーは当初、スタエフのCMSを利用していました。CMSとしての物足りなさが目立ちました。致命的なのが、配信したエピソードの上書きができないこと。配信後に「ここ、もうちょっとカットしたいな」と思った場合、配信したエピソードを削除し、エピソードを再配信するしかありません。Spotify for Podcasters は音声ファイルを上書きできるので、配信後に修正するストレスがありません。

原因不明の音質劣化

スタエフから Spotify for Podcasters に乗り換えた最大の原因は、音質の劣化です。書き出した配信用音源(16bit、44.1kHzのmp.3ファイル)はチェック段階で音質に問題はありません。しかし、スタエフのCMSを経由した途端に音質が悪くなりました。音がスカスカになり、「シュワシュワ」という不快な音も混じりました。想定以上の劣化に頭を抱えました。

いろいろ再編集を繰り返しましたが、どうも上手くいきません。あきらめてSpotify for Podcasters で配信したら音質が戻りました。音質劣化のはっきりとした原因はわかりません。しかし、ポッドキャスト制作を経験してきて初めてのケースに、かなり戸惑いました。

乗り換えでも一苦労

CMSの乗り換えは、リダイレクト機能を使って容易にできるのが業界スタンダードです。これだと、投稿済みのエピソードをそのまま引っ越せます。しかし、ここでもスタエフの仕様が立ちはだかりました。リダイレクト機能が見当たらず、容易に乗り換えができませんでした。スタエフのアカウントを削除し、Spotify for Podcasters でゼロから番組をつくる必要があります。私たちの番組は配信数が数エピソードだったので、最小限の作業で済みましたが、ポッドキャスターフレンドリーではないというのが率直な感想です。

通常は赤で囲んだ乗り換えサービスが用意されている

Apple、Amazon、Googleは、Spotify for Podcastersで作成したRSSを再設定して引っ越し作業は完了です。問題はSpotifyです。Spotify for Podcastersで作成した番組は、Spotifyに新しい番組が自動的に立ち上がります。スタエフのアカウントは削除したものの、Spotifyには同じ「トトトトトーキョー」が二つできてしまいました。Spotifyのサポートに依頼して旧番組を削除してもらうまで、約1か月もそのままの状態でした。

国産サービスに頑張ってもらいたいが

ポッドキャストのCMSはほかにも「omny studio」などがありますが、有料で基本的に企業向けです。アマチュアのポッドキャスターは選択肢が限られます。個人的には国産サービスに頑張ってもらいたいのですが、今回は残念ながらSpotify for Podcastersに乗り換えました。今後、使い勝手の良い国産CMSが出てくることを期待したいです。

私たちの番組「トトトトトーキョー」の紹介

ポッドキャスト「トトトトトーキョー 東京初心者にささげるラジオ」は毎週月曜に配信しています。noteでは私たちの番組の制作ノウハウを公開したり、裏話を紹介しています。「ポッドキャストができるまで」は【収録編】【編集編】を公開しています。お読みいただいたポッドキャスターの皆様からも、ご感想をいただけると嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました。ポッドキャストは楽しく収録、配信することが一番だと思っています。収録や編集はあくまでその「お手伝い」です。こちらで私たちの番組に興味を持っていただいた方は、番組をお聴きいただけると嬉しいです。

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