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ととろん学級思い出日誌

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作者が15年間小学校の先生として子どもたちと過ごした日常の中で、 印象深く心に残っている出来事を、綴っていきます。
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#学校での一コマ

ととろん学級思い出日誌 プロローグ

不登校先生になる直前まで、15年間小学校で先生として子どもたちと過ごしてきました。 その…

ととろん
2年前
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自分で獲った野菜の味は別格(後)

2の3の教室は、学年園から一番遠い距離にある。 同学年のO先生と、N先生には、毎朝収穫して…

ととろん
2年前
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セリフすっ飛ばし事件(2)

全体練習は、これで7回目になり、子ども達も証書のもらい方、 式次第に合わせた動作など、ば…

ととろん
2年前
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セリフすっ飛ばし事件(1)

個性が大事、縛り付けるのはよくない。 画一性・同調性を強いるのに意味はあるのか。 個人の…

ととろん
2年前
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時間の余裕が実は罠(後)

全員でこの60枚からのプリントを一綴りにして、 名前を書くころには、子ども達はもうそれだ…

ととろん
2年前
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カウントダウンノートと鬼編集長(後)

40日。この日数は長いか?短いか? ゴールを見据えて、一年間のうち8割終わった残りの40…

ととろん
2年前
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カウントダウンノートと鬼編集長(前)

卒業に向けて何をする。その取り組みの中で、 大体の人が経験したであろうものの中に、カウントダウンがあるだろう。 カウントダウン日めくりカレンダー、カウントダウンポスターなど、 主に掲示物で子ども達と取り組みやすいカウントダウンは、 卒業間近で、二月に入る頃には、実際にしている学級も少なくない。 昨日まで綴った【桜の雨で卒業を】送り出した、6の1の子たちが、 自分は予想だにしなかった、彼らからのサプライズの中に、 僕へのカウントダウンノートがあった。 これは実は

桜の雨で卒業を(5)

普段からも面倒くさくて意地悪な者が、意固地になるのは実に面倒くさい。 この時の6の1の子…

ととろん
2年前
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桜ノ雨で卒業を(4)

「いや、別に歌わなくても、いいじゃん、ととろん。」 「いや、もうせん!普通に証書渡して、…

ととろん
2年前
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悪ふざけの代償は(6)

「僕たちが直接謝りに行きます。だから先生は辞めないでください。」 さすがの重たすぎる沈黙…

ととろん
2年前
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悪ふざけの代償は(4)

「え!ととろん先生、パソコンの電源が切れました。」 全員がざわざわしている。 「はい、今…

ととろん
2年前
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悪ふざけの代償は(3)

「ととろん先生、ととろん先生。」 3時間目が始まってすぐに、MさんとHさんが声をかけてき…

ととろん
2年前
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悪ふざけの代償は(2)

さて、やってきた社会の時間。子ども達が調べ活動を進める時間だ。 パソコン室のデスクトップ…

ととろん
2年前
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悪ふざけの代償は(1)

6年生の社会科の勉強は、その後の中高での分野で言い換えると、 2学期末までは「日本史」、2学期末から3学期が「公民・現代社会」 となっていく。1月に入り、『日本とかかわりの深い世界の国々』 と言う単元の勉強に入ったものの、教科書で紹介されている、 「アメリカ・中国・オーストラリア・サウジアラビア」 の4か国のなかから選んで、調べたりして行くのは、 あまり面白くないなと思い、それぞれが日本と関わりが深いと思った、 一番興味のある外国を調べていこうと、そんな展開で学