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#81 それって0cal!?

カロリーゼロ理論

サンドウィッチマンの2019年ライブツアーにて販売された、伊達みきおの「カロリーゼロ理論 日めくりカレンダー」。先月末よりLoppi・HMVでも限定発売にて取り扱い開始なって話題になっています。

説明は不要とも思いますが、「カロリーゼロ理論 日めくりカレンダー」とは、元々サンドウィッチマンの伊達さんが、アメトーーーク等で持論を展開していたカロリーゼロ理論を日めくりにしたもの。たとえば、「カステラは潰すとカロリーが空中に散布されて跡形も無くなるのだ!」のようにトンデモ理論を展開し、高カロリー食品を食べて何が悪いという開き直ってしまうところが面白いです。

ここで出てきた「ゼロカロリー」という言葉。実は世の中の人々が常日頃考えていた疑問が、結びついているのではないかと考えました。

カロリーがありそうなものが高カロリーとは限らない

それは「カロリーがあるものとカロリーがありそうなものは必ずしも一致しないということ」です。もちろん完全一致する食べ物の方が多いかもしれません。「揚げ物=高カロリー」や、「コンニャク=低カロリー」のように。でもたとえば、液体ってどうなんでしょうか。コーラのように「甘い」と飲むと太るイメージがありますが、甘いのにゼロカロリーなコーラもあります。ビールも高カロリーで、飲むとビール腹になるなんて言いますが、液体だしそもそも甘くないし…。何で液体を飲むと太るんだと考えたことはないでしょうか。固体であれば、口から入れればその人の血肉になりそうですが、液体は口から入れても尿として出そうなイメージ…。

そういったイメージの相違から来る疑問の最たるものが、「肉=高カロリーで太る」&「野菜=低カロリーで太らない」というイメージではないでしょうか。そもそも肉を食べても、腸内でアミノ酸に変換されますが、そのアミノ酸は体内に蓄えられないので、「肉食=太る」とは一概に言えないことは最近では常識になりつつあります。「ダイエット中は肉を食べろ」なんてことも言われたりします。

なぜ「肉を食べる=太る」イメージなのか

なぜ「肉を食べると太る」と思われていたのかについて調べました。その理由について、あるサイトでは、「日本人は高度成長期より、肉を食べるときは必ず米を食べていたからだ」という指摘がありました。まぁそれもあるかなぁとは思いましたがいまいちピンと来ません。

それよりは「肉食=欧米」のイメージから、欧米人の大きな体型と肉が結びついたという理由はないでしょうか。欧米人のあの大きな体型を形作っているのは、食べている肉に違いないというわけです。やはり「肉を食べる=自分の血となり肉となる」というイメージが強いのではないでしょうか。

なんで草食動物は痩せないのか?

その話でいくと、なんで草食動物は痩せないのかが逆に疑問だったので、これまた調べてみました。1つは草食動物の体の中には、植物をタンパク質に変える微生物がたくさんいるからとのこと。

もう1つは消化しにくい植物を分解するために、大きな胃や長い腸を持つため体が大きいという側面もあります。牛は胃がミノ、ハチノス、センマイ、ギアラの4つあるのは、焼肉で食べる部位としてお馴染みです。また鹿は盲腸も胃として活用しています。

例えば、パンダは笹しか食べませんが、腸内細菌が食物繊維を分解して酢酸などの短鎖脂肪酸にすることができるので、そこからカロリーを取ることができます。そしてその分解を行っている消化器官が長いので、あんなに丸々太っています。脂肪で太っているわけではなく、腸がいっぱい詰まっているイメージ。カロリーにすることができるとはいえ、相当な笹の量を食べて、体内でじっくり分解しているんですね。

じゃあ何を食うと太るのか

「太る原因は炭水化物(パンやお米、砂糖や麺類)だ」というのは、周知の事実になっているように感じます。炭水化物は腸内で糖に変換されて、体内でインスリンと結びつくことで、脂肪となり蓄えられます。でもやっぱりこれらは美味しいからたくさん食べたい。人が生きていくうえで「飢え」によって死なないために、食欲という欲求が存在します。「カロリーゼロ理論」はその欲求を解放するのに役立っていると言えるでしょう。




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