見出し画像

#5 サケノサカナ

その昔、「サケノサカナ」というUstream番組があったことを皆さんはご存知でしょうか。2011年の東日本大震災後で不安な夜を過ごしている人を少しでもホッコリさせようと、SAKEROCKの星野源とサカナクションの山口一郎が配信していた番組です。

SAKEROCKとサカナクションを合わせて「サケノサカナ」っていう番組名でした。サカナクションがアルバム「シンシロ」を出したのが2009年で、シングル「アルクアラウンド」を出したのが2010年なので、おそらく自分が一番サカナクションが好きだった頃なので、好んで見ていたのを思い出します。


今回ここで話したいことは実はそれとはあまり関係なくて、この日本語の「魚」をカタカナで書いた「サカナ」という文字が好きなんですよって話です。それに気づいたのがこの「サケノサカナ」って言う番組名見たときなんですよ。

「サカナ」って、「サ」も「カ」も「ナ」もどこかカタチが似てますよね。そこが妙に気になって、何度も書いてみて何度もゲシュタル崩壊して好きになりました。

ちょっと実験してみます。


漢字の「田」を3つ用意します。そして1つ目と2つ目にちょっと線を足すと…

「サカナ」に見えませんか?マスがあると分かりづらいかなー。もう一回実験。再度「田」を6つ用意します。これらのうちいくつかの棒を削除していくと…

「サケノサカナ」に見えませんか?カタカナ面白いです。と、こんなくだらないことを書いているうちに、1つ気になってきました。


「魚」と「肴」ってどう違うんだろうか。


実は元々「サカナ」って、「酒菜」って書くんですよ。酒に合うオカズってこと。酒に合うオカズに「魚」がよく使われてたので、「酒魚(さかな)」って言うようになり、それが「魚(さかな)」になったそうです。それまでは魚は「うを」・「うお」と読んでたんですね。

オカズの魚と、生き物としての魚を区別するために、「酒魚(さかな)」に対抗して、生き物の方を「真魚(まな)」と言ったりしたそうなのですが、まな板の「まな」はここから来てるそうです。

それなら「肴」の方はどうなのでしょうか。これは「月」と「爻」を合わせた文字。「月」は肉で「爻」は色々と混ぜる、並べるっていう意味。だから「肴」は様々なご馳走が並んでいる意味なんです。こちらも元々の「酒肴(さかな)」から、酒をとって「肴(さかな)」と言うようになったとか。

ここまで読んできて皆さんお気づきかと思いますが、「酒の肴」っていう言い方は、間違ってるんですねー。「肴」=酒にあうオカズだから。頭痛が痛いと同じで同意義が重なってしまってるんです。


どうです?

目からウロコが落ちたでしょう。あ、「ウロコ」っていうカタカナも面白いなー。

もしサポートしていただけたら嬉しいです!