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#110 ナッジらね?

今年もあと少しとなりましたが、今日でこのnoteを初めてちょうど2年が経ちました。早いものです。

この一年を振り返ると新型ウイルスの話ばかりになってしまいがちですが、そんな中、今年知った用語で、来年以降も気になっている言葉があります。


それが「ナッジ」です。


「ナッジ」とは「肘で小突く」という意味で、それが転じて行動科学の分野において「人々が望ましい行動をとれるように後押しするアプローチ」のことを差します。

この言葉が注目され始めたのは2017年にこの「ナッジ」に関する研究がノーベル経済学賞を受賞したことがきっかけですが、今年ウイルス対策について応用されることで再度注目されています。

わかりやすい具体例を挙げると、レジに並ぶ人へソーシャルディスタンスをとってもらうために、床に立ち位置を示したマークを貼るのも「ナッジ」です。ウイルス感染対策のように、なかなか強く言えないことを、「ナッジ」を使って人々に何気なく行動を促すのは有効ですね。


「ナッジ」は人々に望ましい行動をとってもらうためのアプローチですが、マーケティングの観点からも考えることができます。この【望ましい行動】に、購入してもらう、サービスを利用してもらうなどを当てはめることができるからです。

・店長がオススメしているメニューを頼んだ
・レジ前のピックアップ商品を買った
・期間限定のセールで思い切って買った

「ナッジ」はあと少しで購入にいたる消費者の背中をそっと押すのにも役立ちます。

日々取り組んでいる仕事への応用として、例えばウェブでモノを売る場合、サイト内にこの「ナッジ」をどう組み込むかなどが考えられると思います。これに限らず、来年以降もこの「ナッジ」を自らの仕事に応用できないか引続き考えて行きたいです。
 

PS.
タイトルの「ナッジらね?」ですが、ずばり新潟弁の「なじらね?」からきています。「どんな感じ?」、「どんな様子?」、「どんな塩梅?」みたいな意味です。

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