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#103 T-ワークな10日間(後半戦)

さて後半戦も張り切って行ってみましょう!!
この企画がどういう趣旨と内容なのかは、前半戦のエントリを参照してください。

第6日目(6月22日)

まず、後半戦第1日目に着たのはコチラ。

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THE BAWDIESと9mm Parabellum Bullet(以下9mm)の学園祭ツアーのツアTです!両バンドとも他にツアTたくさんあるのに、あえて2バンドまとめて語れるこのTシャツをチョイス。学園祭ツアーから1枚挙げるのも面白いですしね。

開催されたのは、2012年11月3日。東京にある立正大学の学園祭「星霜祭」でのパフォーマンスでした。このTシャツのイラストは同柄のステッカーも買っちゃったほど気に入ってます。会場である立正大学の敷地内はとにかくきれいだった記憶がありますが、さすがに8年も前のことなので、LIVEの内容がどうだったかはあまり思い出せない!この両バンドはとにかく何度もLIVEを見てるのもありますね。

THE BAWDIESは大好きなバンドです。この学園祭ツアーからちょうど1年前くらいに初武道館公演を終えており、この頃はもうイケイケだったと思う(今も変わらずイケイケだけど)。ブラックミュージックの影響を受けた骨太のロックでありながら、どこか懐かしさも感じさせるところもあり、実はLIVE会場には年配の方も結構いらっしゃる印象です。唯一無二のボーカル、ROYくんのいわゆる「しわがれた」声にはまる人も多いのではないでしょうか。

楽曲が最高なTHE BAWDIESですが、ROYくんのMCも最高なので是非一度LIVEに足を運んで欲しい。LIVEの最後に会場全員で叫ぶ「ワッショイ!!」を体験して欲しい。


さて、一方の9mmですがこちらもたくさんLIVEを見たことがあるバンドです。というのも、このバンドでギターを務める滝善充こそ、うちの奥さんの推しメンなのです。永遠のギター小僧が如く、ステージ上で暴れ回る姿は私も毎回楽しみにしています。

9mmの魅力はやはりその滝くんが作る楽曲です。激しいロックでありながら、どこか懐かしい歌謡曲のようでもあります。卓郎のちょっと木訥とした歌詞と合わさって醸し出す哀愁もいいんですよね。

9mmについては学園祭ではなく、武道館まで行った時のツアTにすればもっと語れたかもしれませんが、それはまたの機会にとっておきたいと思います。そういえば、今年の9月9日に初のトリビュートアルバムが出る予定でとても楽しみです。昨年のアラバキロックFESで聴くことができた橋本絵っちゃんによる「Vampiregirl」が収録されることを祈るばかりです。

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学園祭は一般のフェスとは違ってまた楽しいものです。学園祭と9mmといえば、もう一つ懐かしい思い出があります。それは2009年10月24日に福島県郡山市の日本大学工学部で行われた学園祭「第59回北桜祭」。これも隣県ということで見に行こうということになったんですが、9mmの対バン?がなんと電撃ネットワーク!ドライアイスを爆食いするなどの、初めて生で観るその度を越えたパフォーマンスは今でも記憶に残っています。


第7日目(6月23日)

7日目にはとうとうこのTシャツを着ました。

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フジファブリックのTEENAGER FANCLUB TOUR時に買ったTシャツ。

2008年4月13日、新潟CLUB JUNK BOX。

さてこの企画を始めた時、フジファブリック…というか志村正彦について、どのタイミングで書こうかなと思ったのですが、図らずしもこの自分の誕生日に筆をとった次第です。

フジファブリックを初めて知ったのは、これまた新潟ローカルネタなのですが、「音楽と髭」という棚橋和博氏がその昔パーソナリティを務めた深夜の音楽番組をなんとなく見ていた時に、『赤黄色の金木犀』のPVが流れて、あまりに切ない美メロに一気に心を持ってかれたときまで遡ります。今でもこの曲を聴くと目頭が熱くなります。

でもフジファブリックを本格的に聴き始めたのはさらに先の話で、次に出たシングル『銀河』を聴き、そのあまりにも個性の強い世界観の音楽と歌詞によって、脳天に一撃を喰らってからになります。

上記の2曲と『桜の季節』、『陽炎』の4曲を総称して四季シリーズと言い、どれも美メロの名曲揃いなのですが、この『銀河』に限らず、この頃のフジファブリックの楽曲には、いい意味でぶっとんだ詞の曲も多いです。その昔、藤井フミヤがフジファブリックの『TAIFU』をヘッドホンで聴きながら熱唱してた息子に、「それ歌詞合ってるの?」と思わず聞いたっていうエピソードは有名。そういう私も今まで聴いたことがないようなフレーズと音楽にのめり込んでいました。

このツアーのタイトルにもあるフジファブリックのアルバム『TEENAGER』も当時はよく聴きました。特に今ではフジファブリックの代表曲となり、数々のアーティストもカバーしている名曲『若者のすべて』はいまだに聴きます。そして泣きそうになります。

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そしてその日は突然訪れました。


2009年の12月24日志村正彦は突然この世を去りました。

その事実を知ったのは翌日のツイッターからでした。知った直後は呆然としてしまったことを覚えています。今思い返しても、家族などの身近な人たちではない著名人の死去の知らせで、これほどショックで落ち込んだことは後にも先にもないと言っていいです。なんでこんなに若くて才能のある人物かこれほど早く亡くならなければならないのか。


思い返してみれば、僕がLIVEで志村くんを最後に見たのはこのTEENAGER FANCLUB TOURでのパフォーマンスだったんだなぁ。この日のLIVEのセトリをネットで調べたら、演目17曲中の11曲目に『若者のすべて』があり、14〜16曲目が『TAIFU』、『銀河』、『Surfer King』という怒涛の展開からの最後が『TEENAGER』だったらしく、それはもう盛り上がっただろうなぁと思い出されます。アンコールが『ダンス2000』と『虹』。なんか一番最後の曲が『虹』だったのはすごくよく覚えてるんです。

あと、このLIVEの観客の中に、一人で来ていた少年がいたのを思い出します。眼鏡をかけていて、ひょろっとした痩せ型の彼。高校生と言うよりはもしかしたら中学生だったかもしれない。フジファブリックのTシャツとタオルを身につけて、「本当にフジファブリックが好きなんだろうなぁ」と思った記憶。朝までAC /DCではなくフジファブリック聴いてるようなTEENAGER。今頃彼はどうしているかな。志村正彦なき後もフジファブリックを聴いてくれているだろうか。


フジファブリックはその後もギターの総くん(山内総一郎)がボーカルを引き継ぎ、今日も鋭意活動中なのは周知の通りです。うちの奥さんはいまだに志村亡き後のフジファブリックの楽曲は聴きたくないと言いますが、私は聴けるようになっています。

昨年志村くんが亡くなってから10年が経ちました。その年にフジファブリック 15th anniversary SPECIAL LIVE at 大阪城ホール2019『IN MY TOWN』が開催されたのですが、私はその映像をWOWOWで視聴しました。ステージに大きく映し出された志村くんの写真をバックに現メンバー3人が『赤黄色の金木犀』を演奏する姿を見て胸が熱くなりました。天国の彼にもその活躍は届いていると思います。


第8日目(6月24日)

さて2週目も中盤戦。この日着たのはこちら。

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「NANO-MUGEN FES.2008」!

NANO-MUGEN FES.(以下ナノフェス)とは、日本のロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)が主催するロックフェスです。2003年の新宿ロフトにて5バンドで開催して以来、その後参加バンドがどんどん増え、海外からも呼ぶようになって横浜アリーナで2日間開催が通常となり、2014年までほぼ毎年開催されていたフェスです。私は2008年と2009年の2回参加。

この頃のナノフェスは自分の好きなアーティストをまとめて見ることができるうえ、横浜アリーナという複数のアーティストを見やすい環境という、個人的に至れり尽せりの最強の音楽フェスでした。しかもいわゆる街フェスなので二日連続参加しやすい。この2年間に渡る計4日間は極上の時間でした。

2008年はアジカン、ストレイテナー、ELLEGARDEN(以下エルレ)というこれまで追っかけ続けていた3バンドそろい踏みだったのもいい思い出。この年エルレが活動休止に入りましたが、翌年同じ会場でボーカルの細美さんは早速新たなバンド、the HIATUSで参加してましたね。2008年はエルレを見納めるために幕張メッセまでLIVE見に行ったなぁ。大雨だったなぁ。

現在新潟に来ると必ずLIVEに行っているSPECIAL OTHERSも初めて見たのはこのナノフェス。唯一生でスピッツ見たのも、学生時代から大好きだったBen Foldsを見たのもこのナノフェス。このnoteでも書いたサカナクションやオウガも見たし、ユニコーンも見たなー。フェスで見た後、アナログフィッシュやトクマルくんのアルバム買ったり、つまりたくさんのアーティストに出会えたフェスと言えます。また復活しないかな。

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このツアーTは背中の方が真骨頂。アジカンのCDカバーイラストでもお馴染みの中村佑介氏によるデザイン。このフェスのコンピレーションアルバムのジャケットにも使われていました。


第9日目(6月25日)

この日着たのはこちら!

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OGRE YOU ASSHOLE(以下オウガ)のTシャツ。ツアTじゃないかもしれません。CLUB RIVERSTで買った記憶があるのと、当時ベースはまだ平出くんだったこと、そしてミニアルバム『浮かれている人』がリリースされた頃だったことから推測するに、おそらく2010年9月26日のLIVE時に買ったものと思われます。

オウガは、長野が生んだロックバンド。

初めて彼らを生で見たのは2007年12月1日の新潟PHASEでした。アジカンのツアー「酔杯~Project Beef」の新潟での対バンがオウガだったんです。正直オウガが対バンに決まったのを知ったとき「誰?」という感じだったし、実際彼らがメジャーデビューするのは2009年であり、この頃は本当まだ全然無名(違っていたらごめんなさい)でした。でもそこはやはりアジカンのゴッチ(後藤正文)の先見の明。その後2009年の「NANO-MUGEN FES.」にも出演しているし、当時からその作風は強烈な異彩を放っていました。

このTシャツは結構お気に入りなデザインなので、よく普段も着ていました。

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裏はこんな感じ。


Tシャツを上げておいてなんなのですが、正直今現在オウガの曲を聴くことはほとんどありません…。別に嫌いになったわけではなく、「ついていけなくなった」というのが正直なところなのです。初期の頃の曲は時々無性に聴きたくなり聴いていますが。

以前note内で「大好きなバンドが売れるとそっと離れてしまう」というエントリを見つけ、大変興味深く読ませていただいたのですが、私の場合は「大好きなバンドが洗練されすぎるとついていけなくなる」ことの方が多いかもしれません。

人生でそのことを始めて経験したのはblurという英国のバンドです。私が大学生時代、洋楽といえばUKロック全盛で、主にOASIS派とblur派に分かれていました。私はOASISも聴いていたのですが、断然blur派でした。ボーカルのデーモン・アルバーンに憧れ、FILAのパーカーとか着てました。

名盤である3rdアルバム『Parklife』は散々聴きました。1997年発売の5thアルバム『Blur』はリード・シングル『Beetlebum』のヒットもあり、これまた散々聴きました。しかし1999年に発売された6thアルバム「13」を買って聴いた時に上記の現象が起こったのです。「なんかこれはもう、ついていけない」と。先行シングル『tender』を聴いた時に既に気づいたいたんですけどね。ゴスペルやソウルを取り入れ新境地を開き、またひとつ上のステージに上がったと、雑誌なんかでは高評価だったのですがね。

あと実はサカナクションについても、楽曲は変わらず新譜が出る度に聴いていますが、正直LIVEはもうついていけなくなったので行っていません。LIVEの途中でメンバーが機材を前に横一列に並んで登場する、いわゆる「クラブ・セット」を目の前で初めて見たときに、「ついていけない」ってなってしまいました。大半の人は「やっぱサカナクションスゲー!」ってなった瞬間だと思いますし、今ではLIVEのチケットすら手に入りにくい状態なので、本当に見たい人に譲ろうという気持ちもあります。

オウガに話を戻しますが、先刻出てきたミニアルバム『浮かれている人』まではよく聞いていたのですが、次に出た4thアルバム『homely』から置いてけぼり感を感じ始め、次の5thアルバム『100年後』からはもうついていけなくなりました。でもそれから7~8年経っているので、あらためて聴き直してみようかなと今書いていて思いました。

「洗練されすぎて」と書きましたが、そう思うのは私がついていけなくなったバンドは、世間的にはどんどん高評価になる傾向があるからです。基本的に私が広く浅い傾向があるからかもしれませんが、何でついていけなくなるのかを説明するのが難しいほどの音楽知識がないことが、翻ってついていけなくなる理由なのかもしれません(何を言ってるんだ)。

「大好きなバンドが売れるとそっと離れてしまう~」の記事貼っておきます。再度読み直しましたがやっぱり面白いのでオススメです。


第10日目(6月26日)

さてとりあえず今回のテレワーク最終日である10日目に着たのは、これ以外考えられないフェスTをば。

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「ARABAKI ROCK FEST.19」(以下アラバキ)のフェスT!人生の中で一番多く足を運んだフェスです。初めて行ったのは2010年。その後2011、2012、2014、2015、2016、2019と計7回行っています。

アラバキは宮城県のエコキャンプみちのくで毎年GW頃に2日間開催されるフェス。最近でこそチケットが完売し、毎回すごい観客数でごったがえしていますが、昔はここまでじゃなく、ゆったりとした雰囲気だった記憶。9mmやTHE BACK HORNなどメンバーに東北出身がいるバンドが好きなのもありますが、私が住む新潟市から車で3時間くらいだし、途中福島や仙台周辺を通るので遠出感もあり、とても自分らにとってちょうどいいフェスです。

夏開催じゃないので暑すぎないし、東北ということもあり、タイミングがよければ、桜もギリギリ散らずに見ることができます。漏れ音の振動で花びらが散る様はきれいの一言です。フェス飯は必ず利久の牛タンBOX食べます。

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2011年のアラバキに行った時の日記もブログに残ってました。先に紹介したオウガのTシャツ着てます。この年は東日本大震災があった年です。そのため開催が春から夏へ延期になりました。私は新潟からの参戦だったので、会場へ向かう道程で福島県を通り過ぎなければならなかったり、少し不安もあったことが思い出されます。

オマケとして、以前アラバキに初参戦する会社の後輩ちゃんに作った、アラバキ攻略の手引き(PDF)をアップしておきます。今年は新型ウィルスの影響で延期になってしまいましたが、来年は4日間になりました!東日本大震災から10年の節目でもありますし、東北へ行こうではありませんか!関東からでも比較的行きやすいフェスかと思います。初めて行くときになったら、この手引きを参考にしていただければ幸いです。2018年作成なので、この時と変更になるものがあるかもしれないので、ご了承ください。


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はー。

前後半ともに、かなり長文エントリになってしまいました。

1日ごとにnoteを更新すればいいのでしょうが、絶対イラスト無しで更新はしたくないものでこのような形になってしまいました。

今回紹介できなかったTシャツたちはまだまだいますし、またこんな企画がやりたいですね。後、最近新潟にくれば足を運んでいる大好きなバンドPeople in the BoxやSPECIAL OTHERSのTシャツを一枚も持ってないことに気づきました。タオルはあるのだが。今は新型ウィルスの影響でLIVEに行ける機会まだ先になりそうですが、次こそ購入しようと心に決めたのでした。


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