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#123 おいしいならいいじゃない

この2年にも及ぶコロナ禍を経て、巷の様々なライフスタイルが変わらざるえなかったと思いますが、今まで考えなかったことを改めて考えるいい機会にもなっていると思いませんか?


去年から見かけるようになったKIRINの「グリーンズフリー」のテレビCMが気になっているんです。

この「グリーンズフリー」、いわゆるノンアルコールビールなのですが、CMの内容を簡単に説明すると、ビールを飲んで酔っ払ってもいい状況なのに、あえて美味しいからこの「グリーンズフリー」を飲むことがアピールされています。

今までノンアルコールビールと言うと、運転をしなければいけない、あるいは仕事に戻らなければならないなどのシチュエーションで、あくまでビールの代わりに飲む飲み物だったと思います。

しかしながら、ビールの代替物ではなく、むしろ「おいしいからノンアルコールビールを飲もう」というわけです。

私も毎日晩酌する口で、毎日350mlの第3ビールを一缶飲むのが習慣ですが、ふと考えました。

「何で毎日飲みたいのか」と。

酔っ払いたいから飲んでいるのでしょうか。おかげさまで下戸ではないので、350ml一缶くらいではほとんど酔いません。なので、酔っ払いたいわけではなさそうです。

味が好きだからでしょうか。これは当てはまります。アルコール類の中ではビールが一番好きです。それならばビールと同等の美味しさで、ノンアルコールがあるなら、「それでいいじゃない」ということになります。仮にアルコールだからこそ、その製造段階で醸しだされる美味しさというものもあるのかもしれませんが。

あとその日の仕事をしたご褒美に飲みたいということも考えられます。「ビールを飲む=仕事を頑張った」という認識です。今回のイラストの人も当てはまりそうですが、これもあるかもしれません。

しかしこのことに思い至ったとき、少し驚きました。毎日一生懸命働いて、帰ってから晩酌を楽しむ…。でも正直飲んでいるのはアルコールなので、肝臓に負担がかかります。働いて疲れているのに、さらに体に負担をかけていたことになります。確かに飲むことによるリラックス効果や、血管が開いて血行がよくなり疲労回復…なんて話もあるようですが、疑問も残ります。

そこまでして飲みたい衝動に駆られるのは何故なのか…。

考えるほど分からなくなってきました。

コロナ禍でなかなか外でお酒を飲めない状況ですが、外で飲む場合は明確に酔っ払いたいから飲んでいます。酔っているから話せることもあるし、酔っているから楽しいこともあります。しかしながら毎日の晩酌は、酔うのが目的でないからにはその習慣をちょっと考え直してみたいと思います。

だからと言って、ノンアルビールを箱買いするのはやっぱりどうなんでしょう?

各企業のCMもコロナ禍で変わったライフスタイルに合わせて、新たな再提案を行うものが増えているように思います。コロナ禍で色々と変わった価値感に敏感になって、日々仕事に取り組まなければなりませんね。

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