5年以上続く坐骨神経痛の痛み


初回のお悩み:坐骨神経痛で足の先までしびれ、指先は曲げると激痛

お悩みの詳細・ご来店のきっかけ
5年前から坐骨神経痛の痛みやだるさが右下肢にでる。右足だけあぐらをかくような動作をして膝を押すと右内ももに痛みが生じ、足の人差し指に関しては上に曲げると激痛が走る。
・就寝時は仰向けになると右もも裏が辛く、腰を捻じるようにしないと寝られない。
・痛みは無いが慢性的な首肩こりがあり、特に左がひどいとのこと。
・整形外科には一度行き、電気治療もしたが変化なし。
・お勤め先の同僚の方のご紹介でご来店。

理想の状態

坐骨神経痛の痛みや痺れを気にせずに寝たい

お体の状態の確認

①ベッドに座った状態で首から後ろに振り返る動作で首の緊張状態を確認
②同じくベッドに座った状態で骨盤のしなり具合と腰の筋肉である腰方形筋の硬さを見て緊張状態を確認

施術

①②の確認の結果、首、特に左首の過緊張が引き金となり股関節の動きを妨げ上記のような痛みが出ていると推察。そのため、まずは座位のまま首周りの過緊張に関係する経穴(ツボ)を刺激して解消した。

併せて肩甲骨の内縁の過緊張も解消し10分程度経過したところで首周りの筋肉の硬さが無くなってきたため、再度右足だけあぐらをかくような動作をして膝を押したときの痛みを確認してもらうと、痛みがほぼ無くなっていた。

そうすると、施術前には違和感が無かった右前腿に筋肉痛のような違和感が現れる。そこは、激痛がでていた足の人差し指と同じ胃経(胃の経絡)で繋がっているところだったため、再度座位姿勢で胃経、そして右足だったため肝臓の状態も関係すると推察し肝経の調整も行ったところ、前腿の筋肉痛のような違和感・足の人差し指を曲げたときの激痛・さらには右内ももに残っていた痛みもすべて解消された。痛みが全くないと喜ばれ、同時に坐骨神経痛の原因が首や、胃経・肝経といった経絡にあったことに驚かれる。
身体の恒常性の働きにより、1カ月経つ頃には施術前の状態に身体が戻ろうとするため最低でも3回は施術を継続し痛みが解消された状態を定着することが根本解消には不可欠とお伝えし施術終了。


赤い印:お客様が辛い場所 黄色い印:原因箇所

まとめ

下肢の痛みや辛さを解消する際は、首の状態の確認は必須だいうことを再確認できた。体の要は骨盤と言われるが、実はその骨盤の状態を左右する箇所が首であるため、首の状態の確認・調整は不可欠である。

また、痛みや違和感が生じている場所が胃経で、ご自身も胃に関しては弱い方だと思うとのお話があり、普段の体感と施術中の体の反応がリンクしていることが確認できたため、そこから次の調整方法を決めたことも痛みが解消できた決め手だったと考える。やはり普段気になっている体調をヒアリングすることは的確な施術を提供するうえでとても重要だと感じた。

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