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愛のない証明

光の中で生まれたと言った
子どものように
依存する私のひたりと佇む手に包まれた
首を持つ君が笑った
だからなんだと思った
光で生まれたなら私を連れて行けと思った
ただ、指先に力がこもるだけだった

瞳の全てに星を映そうともがいた時がある
赤に青に黄に
燃えるものがあれば
瞬きもせず瞳を焼いていた
鈍く静動し続ける瞳を盲目たらしめたのは
君の踊る肢体だった
熱く体を震わす君が欲しかった

求められるがままに君を呪った
呪うだけが愛する手段だと思っていた
君の瞬間的な自慰の自殺に使われる
私の手は人を殺すために生まれた訳じゃない
君の死を願うために生まれた訳じゃないと
せめて知ってほしかった

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