地平線に立つ悪夢

あきらめるためにはろーわーるど
私はいのちだと思う
昼下がりにおちた光の部屋で
あなたの目蓋は思い出す
よく見る映画の続きだと
同じ街に住む娘の話だと

父親になれることばかりを信じて
肩書きは誇りだから
これで人を守れると思ったばかりだったのに
過ちはガラスのようなもの
はじきおちた瞳が闇におちる前に
引きずりあげるものがあなたの崩れた
左手であってほしかった

アパートの一室を洗い流したい
ほんとはね
木漏れ日でもないまっさらな朝日が
すくってくれると信じただけで
そんなことが起きるわけないと
時間の歴史がいってたのに
苦しいね

くるうためにおやすみせかい
私はひとだと思う
灯りのない部屋を求める
あなたを咎めることだけはしない

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