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期待する愛情。期待しない技術。

「この子は日々の勉強が定着したら伸びる」
「けじめを学んでほしい」
「根本を知れば理解が深まる」
「幅広くいろんなことに興味を持ってほしい」

子どもと関わっているとこんな期待が湧き上がることがあります。

こういう想いが湧き上がるからこそ、子どもと関わる仕事や子育てに興味を持ち、モチベーションを高く保って向き合うことができています。

でもこの想いが強すぎると自分自身だけでなく、関わっている子どもも苦しめてしまうことがあるのではないかと感じます。

「もっともっと上を」の精神も大事だけど、「これだけできれば十分だ」って思うような気持ちも必要なんじゃないかと。もっと気楽に構えることで、お互いの信頼関係が生まれることもあるんじゃないでしょうか。その割合はきっと半分半分くらいがちょうど良い。伸ばしたい気持ちと十分よくやっているという想い。そして後者のような考え方ができるのも、ひとつの技術ではないかと思います。

こちらの期待を大幅に下回った時でも、「これだけできれば素晴らしいじゃないか」と言える余裕を持ちたい。この余裕っていうのは「何かを上手に教えることができる」というのと同じくらい高等な技術じゃないでしょうか。

誰かに期待することは、こちら側の欲望でしかない。それを下回ったり、上まったりすることで、一喜一憂するのは感情を擦り減らしてしまう。期待は愛情として持ちながら、期待しないという技術も併用して持っていきたいと思います。

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