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盥の脇で、歯を磨いていただけ

「いやぁ腹が立つ、本当に嫌な女だ。なぜ自分がそこまで言われなければならないのか。私は洗面台の流しにあった、ハンカチか何かをつけ置きした盥の脇で、歯を磨いていただけではないか。別にゆすいだ水を盥に吐いたわけでもあるまいし。二言目には『デリカシーがない』などと抜かしやがって。具体的に俺が何をして、その何が気に入らないっていうんだ。何が気に入らないかわからなければ、気をつけようもない。大体デリカシーってなんだ。何語かさえわからないじゃないか。」

木村郁

「妻は憎い。結婚しなければよかったと思うことは多々あります。
『生まれ変わっても一緒になりたい』
などという夫婦のインタビューをTVで目にすると、あまりにも住む世界が違うようで、現実に存在することすら信じられない。ただ、そういう場面で思い出すのはいつも子供たちのことです。簡単に『結婚が失敗だった』と言ってしまっては子供たちの存在まで否定することにもなりかねない。もし時間が戻せるのなら、妻との結婚は決断できないかもしれない。しかし子供たちの存在まで無くなってしまうことを考えると、想像するだけで辛い。」

アレッサンドロ・デ・ネロ


結婚したことによって嫌なこと、辛いこともたくさんありました。しかし、それらの経験全てが今の自分を作っているのだと思うと、何かを無しにしたいということはありません。ただ、この先起きるであろう苦労、苦難はできれば未然に防ぎたいですね。ですから、夫とは離婚することを望んでおります。

松尾陽子

たらいって、こんな漢字があるのですね。
47年生きてきましたが、初めて知りました。

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