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もし我が子が「やりたいことが見つからない病」にかかったら...【前編】

この文章は3800字です。
約5分〜7分で読み終わります。



親なら我が子の「将来」を心配するものだ。

2歳のむむさんを見て妻のきょきょと
「この子は将来何になるのかなぁ〜」なんて
お互い微笑む。

でも今からリアルを話す。

僕は塾講師。年頃のお子様を持つ保護者の気持ちを近くで見てきたので知っている。

想像以上に、それはそれは本当に想像以上に、
親は子どもの将来を心配するようになる。

一方その心配をよそに子どもたちは
なかなか勉強しないし、将来のことを考えてないように見える。

そんな姿を見て僕ら親は
不安もそうだが、イライラしてくる。
そして叱る。

「ちょっと将来のこと考えて勉強しなさい!」って。


でも相手は思春期。

「うるせー!ばばぁ!」なんて反抗してくる場合もあるかもしれない。実際僕も中学生の思春期真っ只中のときは口には出さなかったけど、心の中で思っていたものだ。

そんな悪循環に陥り
悩む親たちを何人も見てきた。

だから僕は想像できる。
このまま何もしなかったらむむさんもそんな反抗期になる。そして心配とイライラの毎日を送ることになる。

でも
子どもたちとも毎日たくさん話している僕に
もうひとつだけ言わせて欲しい。

子どもたちも悩んでる。

何も考えてないように見えるけど考えてる。
悩んでないように見えるけどめちゃくちゃ悩んでる。


そういえば
僕らが同じ年のときもそうだったよなと思い出す。

「勉強しなさい!」って言われたら、「分かってるよ!」と思ってた。「将来のこと考えなさい!」と言われたら「そんなの分かってるよ」と思ってた。

分かってた上で勉強しない自分を自分でも嫌だった。
分かった上で将来のことが分からないのが怖かった。

でもそのときの思いは
何故か忘れて口を出す親になる。

それはきっと、愛しているからだ。

愛しているからこそ心配する。
愛してるからこそ口を出す。

自分が同じだったことを忘れて。


「やりたいこと」を見つけるために親ができること。

さて。悩んでてても前に進まない。
僕はむむさんの将来のために勉強をする。

そしてそれを言語化する。
他のママたちに共有する。

さぁ僕らが
将来に悩む子どもたちにできることはなんだろう。

子どもの「やりたいこと」を見つけられなければ
親の僕らも辛くなる。だから少しでも何か出来ることがあればやっていこうじゃないか。

苦しい育児はさよなら!楽しい育児していこう!


親が最初にすることは難しいことじゃない。

まずは「話を聞いてあげること」だ。
これは何よりも最初にやる。ありのまま受け止める。

塾講師をしてても感じる。
子どもたちは話を聞いてもらえていない。

僕は塾講師なりたてのとき
進路に悩んでる生徒に感謝のお手紙をもらったことがある。

すごいアドバイスなどして人生を変えさせたのなら分かるけど、まだまだ若手だったからたいそうなアドバイスも出来なかった。でも感謝された。

そこには「話を聞いてくれてありがとう」って
書いてあった。

その子はいっぱいいっぱい悩んでいるのに
自分でもまだ進路を決められてないことはまずいと思っているのに、親に「ちゃんと考えなさい」と叱られていた。

最終的に自分なりに進路を決めたのに
「その学校はあなたには無理よ」と否定されていた。

その子の親が特別厳しい?
いやそんなことはない。僕は多くの家庭でこの風景を見てきた。

僕はただただ話を聞いて、「それいいじゃん!」と言っていたら、ありがとうと感謝された。

自分のこと分かってくれてない人に子どもは話したくないと思ってる。逆に話を聞いてくれるだけで、どんだけ子どもは助かるか。

だから僕ら親は
子どもの将来を想像すると不安になるけれど、
その気持ちはグッと心の奥にしまって子どもの気持ちを受け止める。正直それだけできれば充分と思ってる。

受け止めたあとは我が子がどの道を選ぼうと、
子どもたちは立派に一人でしっかり歩いていくから。


「やりたいこと」を見つけるのを助ける。

子どものありのままを受け止める。

親の仕事はそれだけでいいと言ったものの
やりたいことを探す悩む我が子にもっと出来ることはないかな?

そこで僕は
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』 
(著者:八木仁平)と『苦しかったときの話をしようか』(著者:森岡毅)という本を読んだ。

この2冊はとてつもなく良かった。

僕や妻のきょきょもこの本に救われた。
「やりたいこと」に悩んでいるのは子どもたちだけでなく、大人も大勢いると思う。まさに僕やきょきょもそうだった。

子育てばかりの毎日をしていると
「このままでいいのかな」「社会に取り残されてる気がする」とか悩んでいた。

人生このままでいいのかな?
やりたいことやらずに日々過ごしてていいのかな?

そんな僕らは2人ともこの2冊のおかげで
これから進んでいきたい生き方を見つけることができた。そこからまた一段と子育ても楽しめるようになった。

八木仁平さんは、「夢中に生きる人を増やしたい」という思いを強く持っている人。

USJや丸亀製麺をV字回復させた森岡毅さんは
就活に悩んでいる娘さんに向けてこの本を書いた。

ぜひ読んで欲しいけど
「2冊も子育て忙しくて読めないよ!」と思った方。その悩みを解決するのが僕の役目。

2冊の共通点を読みやすくまとめる。
そして将来の心配をひとつなくして一緒にスッキリしましょ!



好きなことから仕事を選んではいけない。

まずやりたいことの見つけ方として
やってはいけないことをむむさんに教えたいな。

そういえば
僕は今までどうやって仕事を選んできただろう?
そういえば「好きなこと」を中心に決めたな。

「パン」が好きだから、パン屋さんになろうと思ったし、「スポーツ」が好きだからスポーツトレーナーになろうとも思った。

ほとんどの人こうやって決めるし
塾の生徒に話を聞いても、そうやってなりたいものや進路を決めてる。

結果僕の場合、完全にそれは失敗だった。

僕がパンが好きな理由は
「作る」ことではなく「食べる」ことだった。

実際パン屋になりたいと思ってた時期、パンを焼いたことなんてなかった。そりゃそうだ。僕はパンを作ることより食べることが好きなんだから。

なのに「パン屋になりたい」なんて言っても
そりゃいつかは諦める。

こんな笑っちゃうような勘違いだけど
多くの人がこの勘違いをしていると思う。

僕は大学中退して、
「次の進路は絶対にやりたいことをするぞ!」と思ってめちゃくちゃ時間かけて本気で考えた。

結果、スポーツが好きだからスポーツトレーナーの学校に行った。自分でプロの選手になるのは無理だから、せめて大好きなスポーツに携わろうと選んだ職業だ。

けど僕はスポーツトレーナーにならなかった。

理由は簡単。
僕はスポーツを「見る」ことが好きだったからだ。

「やること」ではなく、「サポートすること」ことでもなく、「見る」ことが好きだからそりゃスポーツトレーナーは向いてない。

「好き」でやりたいことを選ぶと
このように合わない仕事を選ぶ可能性が高い。

八木仁平さんも「“好き”から決めない」と書いてあったし、森岡さんも「好きを“名詞”で決めないで」と言っていた。

きっとむむさんも知らなかったら
「好き」から仕事を探そうとするはず。

よし。教えてあげよう。僕の失敗談を。
そうすれば僕の失敗も無駄じゃないと思える。



やりたいことは、こうやって見つけろ!

じゃあどうやってやりたいことを見つけるの?
といつかむむさんに聞かれたら、まずこの3つが重要だよと教える。

・好きなこと。
・得意なこと。
・大事なこと。

さっき「好き」からやりたいことを見つけるのは危険と書いてあったのに、結局「好きなこと」から考えるんかい!とツッコまれそうだけど、「好き」からやっちゃダメ。順番が大切。

1、大事なこと
2、得意なこと
3、好きなこと
この順番で考える。

「大事なこと」とは?
別な言い方をすると、「価値観」。
他には生きていくための「軸」。

それを最初に見つけておかないと
やりたいことを見つけるのにブレやすくなる。

次に「得意なこと」。
得意なこととは、「生まれつき持っているもの。」
これは誰もが100%持っている。

料理とかプログラミングとかあとから身に付けた技術や知識ではなく、「頑張らなくても無意識にやってること」とか、「仕事でなくても自然とやっていること」とかを指す。

最後に「好きなこと」。
好きなことの基準は、興味があってもっと知りたい・学びたいと思えること。

そしこの3つを掛け合わせると

「好きなこと」×「得意なこと」×「大事なこと」
=「本当にやりたいこと」。

そう八木仁平さんは書いている。

うーん。
まだまだよく分からんぞ。

・「大事なこと」ってまだ分からん!
・自分の得意なことってどうやって分かるの?
・掛け合わせるってどゆこと?

ここら辺は長くなってきたので後編に書きます。
少し休憩しましょ。

今回の最後に…


親が子どもをよく見ておくと良いことがある。

ここで最後に言いたい重要なことは
「やりたいこと」ってすでに全て自分の中にあるんだって。

やりたいことって、これから新しいことに挑戦したり、自分探しの旅に出かけるイメージだけど、自己分析で見つけることが出来ると八木さんは言う。

でも人って自分のことが分かっていないのだ。
もちろん僕も全然分かってなかった。

だから僕はむむのことをしっかり見ておこうと思う。

むむの好きなことはなんだろう?
むむの得意なことはなんだろう?
むむの大事にしていることはなんだろう?

これを少しだけ意識してみてあげるだけで
いつか絶対助けになる。

「あなたは子どものときこういうことに夢中になっていたよ」と教えられるように意識しとく。

さぁ、
後編で「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」についてもうちょい詳しく書きます。

意外とその認識に勘違いがあってやりたいことが見つからない迷路に入る可能性があるから、しっかり学んどく!

後編頑張ってすぐ書きます!

ととさん。



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