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僕らは子どもにいつか、「お金」について教えなければならない②

この記事は後編です。
ぜひ前編からお読みください。お手数おかけいたします。前編▽

後編は3800字です。約5分で読めます。



お金を稼ぐ方法を子どもに教える。

お金を稼ぐ方法。
誰か教えてくれー!!!
むむさんに教えたい!教えてくれー!!!!

なんかお金を稼いだ人の成功論みたいな本はいくつか読んではみたものの、「お金を稼ぐ方法」は書いてはいなかった。

お金ってどうやったら稼げるのだろう?

勉強する前の僕だったら
「一生懸命働いたらその分お金がもらえるんだよ」と教える。

だからきっとそれを学ぶために
「お手伝い制度」を取り入れていたと思う。

「お皿洗い30円。お風呂掃除10円」みたいな。
そしたら子どもは一生懸命働いて、今月は「500円も」もらったー!って喜ぶだろう。

でもそこで少し疑った。
本当に大人になったら一生懸命働いたその分のお金をちゃんともらえるのだろうか?


頑張ってもお給料は増えない事実。

確かにどこかの会社に就職してそこで一生懸命働いたら、ちゃんとお給料をもらえる。これは間違いない。

でもさ、僕もそうだけど
今月は年度末で忙しく先月よりも一生懸命働いたのに、先月と同じ給料なのだ。

あれ?一生懸命働いたのに。

もしむむさんがサラリーマンになって、
その数年後結婚したことを想像してみる。

「もっと家族の為に頑張って稼ぎたい」と思い、
今まで以上に夢中になってその会社で仕事を頑張りはじめたら、さてお給料は上がるのか?

もしかしたらその一生懸命が認められて
5年後とか10年後とかに役職が上がり、お給料も上がるかもしれない。けどすぐに頑張った分だけ上がる?

正直サラリーマンはそうじゃないと思う。
だって頑張った分貰えるなら、保育士や看護師はもっともっとお給料高くていいから。

今の大人たちを見ると
お金で悩んでいる人が多い気がする。

居酒屋で同僚と「もっと給料上がんねぇかなー」と話すパパ。「うちの旦那、給料少なくて困っちゃうのよ」と話すママ。

頑張った分だけお金って稼げるんだよって
僕はなんかむむさんに伝えられないなと思った。



お金の稼ぎ方をきちんと理解しないと夢を諦める人になる。

もしむむさんが
「僕の夢は芸人になることだ!」と言ったら
どう受け止めよう。

もちろん初めは応援すると思う。
応援するけど頭のどっかでは「それは難しいからやめてくれ」とも思ってる。生活に困らない芸人ってとんでもなく少ないだろうから。

「普通に働いて欲しい」
という思いが出て来ちゃうと思う。

でもそんな僕にも小さい頃は夢がいろいろあった。

小学生の頃は「イラストレーター」や「絵本作家」。あ、「パン屋さん」になりたい時期もあったな。

でもいつの間にか諦めてた。
その職業でお金を稼げて、生活している想像が出来なかったから。

子どもの頃、サラリーマン以外のお金の稼ぎ方しか知らなかった。サラリーマン以外で生きている人はめちゃくちゃもうそれはそれは特別な人だって思ってた。

だから中学生になって夢を諦めた。
その後高校、大学と全然やりたいことは全然見つからなかった。正直人生で一番しんどい期間だった。


そりゃそうだ。
「サラリーマン」以外の職業は無意識に排除しちゃって、すごく狭い範囲でやりたいことを見つけようとしてたんだから。

僕が働く塾の生徒でも似たような子がいて。
小学3年生のとき塾に入ってくれてそのとき教えてくれた夢は「総理大臣」

僕はめちゃくちゃ応援した。
小4、小5でも「夢は変わってない!」と言っていた。

でも小6になりなんか声が小さくなってきて、
中学生になったら、「総理大臣にはなりません。普通に暮らせたらそれでいいです」と言い始めた。

たぶん僕の小さい頃と同じ。
サラリーマン以外の働き方を想像出来ないまま大きくなってしまっている。

やっぱりきちんと「仕事」と「お金」について
むむさんに教えないとなとその体験で感じた。

達成するかどうかはどちらでもいい。
やりたいことに挑戦する環境と知識を与えたい。



子どもの夢を応援するために知っておくべきこと。

「仕事」と「お金」。
日本人は「仕事」の話は大切にするけど、「お金」の話はなんとなくタブーっぽくなってる。

実際育った僕の家庭では
父と母からお金の話を全然聞いていない。

でもお金って大切だよね?
大切ってことは本当は家族で話さなくちゃいけない話題だよね?

僕は今回学んだことをしっかり
むむさんに伝えていきたい。


給料が高い職業と低い職業

弁護士ってなんとなく収入高いって知ってる。
保育士ってなんとなく収入低いって知ってる。

でもなぜだかは説明は出来ない。
将来むむさんに「なんで?」と聞かれたら答えられない。

でも今回その答えが書いてある本を読んだ。

それは藤原和博さんの著書
「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」。

藤原さんは元リクルートと社員で、そのあと民間の義務教育の校長先生になった方。

子どもでもすごく分かりやく
素敵な理論をこの本で教えてくださっていた


時給は、〇〇で決まる。

お給料って何で決まるんだろう?

頑張り?いやいや、先ほども書いたけど
みんな頑張ってるよ。保育士もそうだし、コンビニの店員さんも頑張ってる。

藤原先生はこう言う。
「希少性(レア度)で時給は決まります」と。

ポケモンカードとかにレアカードってあるけど
一枚100万円を超えるものもある。

それは何故かというと、希少性が高いから。

そもそもの売られている数が少なく、それに対して欲しい人がいっぱいいるから価値が上がる。

なるほど。納得だ。

希少性のポイントは
「求められる数が多い」と「数が少ない」こと。
これは職業にも言える。

コンビニの店員さんはレア度が低め。
なれる人がたくさんいるからだ。だから時給は900円くらいになる。

一方で弁護士は、超難関の司法試験に受からなければなれない。だから数が少ない。そして自分1人じゃじゃ裁判できないから弁護士を求める人がたくさんいる。

そこで弁護士の価値が上がる。
だから時給は1万円くらい。

保育士は求める人はたくさんいるけど、保育士の数も多い。結果希少性は高くなく、お給料は低めになる。


その希少性の高い職業に就かなくちゃ
お給料は低くなっちゃうの?

いや、藤原先生の本に面白い話が続いていた。


希少性が高い人(時給が高い人)になるには?

「1万時間の法則」

これも子どもにとっても分かりやすい話だったから
むむさんにも教えやすい。

人はなんでも
1万時間を費やせば「100人に1人」の人になれる。

1万時間は、
一日6時間で約5年、一日3時間で10年かかる時間。

例えば僕は塾講師を10年以上しているので
余裕で「勉強を教える」ことに対しては1万時間以上費やしてきた。

だからそこら辺の人たちを100人集めたら、絶対その中で一番勉強教えるのが上手い自信がある。

僕は100人に1人のレア度になった。

でも100人に1人はレア度はまだ低い。
藤原先生は100万人に1人になれば食いっぱぐれはしないとおっしゃっている。

100万人に1人!?
そりゃめちゃくちゃレアだけど、簡単にはなれないよな…。

確かに簡単にはなれないけど
なり方の理屈はめちゃくちゃ簡単だった。

先ほどの1万時間の法則を3つの分野でやるだけ。

一つの分野で100人に1人の逸材になれるのだから
3つの分野で、1万時間を達成すると、

100人×100人×100人で、1,000,000人!
100万人に1人の人材になれる。

僕で例えると塾講師で1万時間は達成してる。
それだとただの塾講師。レア度は低い。

次に僕はSNS発信を5年ほど続けてる。
まだ1万時間には達してないかもしれないが、
塾講師×SNSで少し希少価値は上がった。

もし働いている塾がSNS運用を始めようとするなら
僕は他の塾講師より役に立てる自信があるからだ。

最後に子育て。
子育てもまだ1万時間にいってはないかな。

でも塾講師×SNS×子育て。
これでかなり希少性が上がってる。

だから今こうやって文章を書いている。
子育てのことを人より勉強して、塾講師で学んだ人に分かりやすく伝えるという力を使って、SNSで発信する。

これでレア度が上がり、
現現時点でも確かに収入に繋がっている。

3つのもののジャンルが遠ければ遠いほど
希少性は上がる

なるほど。
「塾講師×学校先生」みたいな似てることを
掛け合わせてもレア度感ないもんな。

よし。むむさんにはこう教えよう。

1万時間の法則まとめ
●1万時間好きなものに熱中しろ!
●3つのジャンルで100人に1人になり掛け合わせろ!
●出来れば幅広いジャンルでね!レア度を上げるんだ!


これで子どもの夢を潰さなくて済む。

この1万時間の法則を知っていたら
むむさんが突拍子もない夢を語っても応援できる。

夢を壊す人のことを「ドリームキラー」って言うらしい。そしてドリームキラーは、無意識で人の夢を壊すんだって。

「芸人になりたい!」と言ったら
正直親はすごく不安になる。売れる人なんて一握りだから。

だから何気なく芸人は反対して
一般的な職業を何気なく勧めちゃう。

あ、これがドリームキラーか。
我が子を愛してるからこそ現れるドリームキラー。

だから僕は「お金」と「仕事」を理解しとくし、
1万時間の法則でレア度を上げることをちゃんと教える。

芸人×ゴミ清掃員で売れてる芸人さんいたな。
芸人×キャンプで売れてる芸人さんも知ってる。

パン屋が夢でもいい。
ただパン屋さんだけではなかなかずっと食べてくのは難しい時代。

だから何か掛け合わせると面白いし、君はすごいパン屋さんになれるんだよと教える。

それこそパン屋さん×芸人さんなんて面白い。
さらにパン屋さん×芸人さん×英語とか掛け合わせたら外国人に人気のパン屋になれそう。

100万人に1人になる希少性の大切さ。

まずは親の僕が見本を見せたいな。
いろんなことに挑戦して、自分の希少価値を上げていればむむさんに教えるとき、言葉に説得力が出ると思うから。

読書も1万時間目指そうっと。


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