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僕らは子どもにいつか、「お金」について教えなければならない①

この文章3500字で、約5分で読み終わります。 



「お金」について親が教えないと子どもの人生は大きく変わる。

現在2歳のむむさんはどこのお店でも
ガチャガチャを見つけるとすぐに走り出す。

でもお金が必要とはまだ知らない。
回らないガチャガチャをガチャガチャしてる。

そのとき僕はふと思った。
「むむさんはいつお金って何か認識するのだろう?」

今はもちろんまだ何も分かっていない。
ガチャガチャに200円とか300円かかることを
まだ知らない。

数年後、「お金で何か買える」と知ったとき
僕はむむさんに「お金」についてどう教えよう?

どう教えるか全然分からないし、
何を教えるかも分からないし、正直めんどくささが勝つ教えなくてもまぁなんとかなるっしょ!と思っちゃう。

というかそもそもお金について
親である僕が実は何も分かっていない。

もし近所の小学校から
「子どもたちに、“お金の授業”をしてください」
なんて謎の依頼が来たらまるで出来る自信なんてない。

「無駄遣いはダメですよ〜。貯金をちゃんとしましょうね〜」なんてよく聞くフレーズを言っちゃいそう。

今はそれを言うだけの知識しかない。

でももし息子のむむさんにお金について
僕がちゃんと教えなかったらどうなるんだろ?

  • 無駄にお金を使って、生活が不安になる?

  • 進路を決めるとき「なりたいもの」が見つからず、人生に絶望するくらい悩む?

  • 貯金ばかりに気にしすぎて、目の前の大切なものを見失う?


これは大袈裟かな?
いや大袈裟じゃない。

お金の勉強をして来なかった僕自身が大人になってから、お金で不安になり、進路で絶望的に悩み、大切な時間を失ってきたと感じたから。

「お金」について親が子どもに教えないと
子どもの人生が大きくかわる。

僕はむむさんに笑顔の多い人生を送って欲しい。
僕と同じ思いをさせたくない。



息子のために勉強する決心をした。

「お金のことなんて先の話だ」なんて思っちゃう。

けど僕のことだから
きっとそんなこと思っているうちにむむは大きくなって、結局教えるのをサボるか、適当に教えちゃうんだ。

  • まだ幼稚園生だから「お金は大切だよ」とだけ教えればいいや。

  • まだ小学校低学年だから「無駄遣いしちゃダメだよ」ってだけ教えればいいや。

  • 小学校高学年だから、「お金は一生懸命働いて稼ぐものだよ」ってだけ教えればいいや。

いや。
お金ってそんな簡単なものじゃないよな。

めんどくさいよ。大変だよ。
でも自分の為にはなかなかお金の勉強出来なかったけど、むむさんの為なら頑張れる。

僕は今から本を読みまくる。動画を見まくる。
お金の勉強をしまくる。

そして塾講師パパの威厳として
むむさんに分かりやすくお金を教える。

その一歩目として学んだことをこのnoteにメモする。

勉強したことの要約なので、子育てで忙しく学ぶ時間がないママに少しでも参考になれば嬉しい。



「稼ぎ方」より、まず教えることは…

お金のことを教えるって何から教えればいいのだろう?

まずはとりあえずお金に関する本を読みまくり、ネットで調べまくり、動画を観まくってみた。その結果…「お金の使い方」をはじめに教えるべきだという結論に至った。

お金には、「使う」の他にも、「稼ぐ」「増やす」「貯める」「守る」という学ぶことがあるらしい。

その中でも子どもにとっては
お小遣いやお年玉をもらって、そのお金で何かを買うという「お金を使う」という体験が始めにやってくる。

だから僕ら親にとっても強制的に
お金について教えなくちゃいけない瞬間がそのときやってくる。

でも何も学んでいない状態でそのときが来たら
「無駄遣いしちゃダメだよ」としか教えられない。

でも子どもはそれを聞いてこう思うのではないか。
「何が無駄で、何が無駄じゃないんだろう?」



「無駄遣いしちゃダメ」だけ教えるのは危険

もしむむさんがお小遣いをもらい始めて
お菓子やおもちゃ、漫画ばかり買っていたら

「大切なお金を無駄遣いしないの!」
叱ってしまいそうだ。「そんなものにお金使っちゃって」って。

むむさんにとって大切なものかもしれないのに
それでいいのか?

そうやって叱られたむむさんは
自分の大切なものは大切じゃないと思うようになる。

「あ、本や問題集は買ってもパパ怒らないや」
「貯金してたらなんか褒められるや」
無意識にそれらは大切なものと認識する。

本当の好きなものや好きなことをするのを
諦めるようになる。

でも、

お金は好きなものに使っていいんだよ。
お金は人生を明るくするものに使って欲しい。

だからまずはちゃんと
お金の使い方を教えたいと思った。


楽しくお金の使い方を学ぶ。

お金の使い方って3種類あるんだって。
「消費」と「浪費」と「投資」。

① 消費:生活する為に必要なお金の使い方(食費や家賃など)

② 浪費:その瞬間の欲を満たすためのお金の使い方(たまたま入って食べなくなったコンビニのスイーツやお酒など)

③ 投資:将来の自分を幸せにさせるお金の使い方(本や勉強会の参加費など)

いろんな定義の仕方があったんだけど
僕はこう定義した。でも…

もし小1くらいのむむさんに
これを伝えても「???」てなるだろう。

さて、ここで参考になったのは
佐藤ネジさんという方のこの文章。

僕のやりたい伝え方はこれだ!と思った。
僕はせっかくお金の勉強するなら楽しく、ワクワク、ドキドキしてもらいたい。

この文章の要約
● 小1の息子さんが「ポケモンカード」にハマって、もっとカードが欲しくなるところからスタート。
●ポケカをもっと買いたいけど月のおこづかいは100円で、お小遣い以外の稼ぎ方に悩む。
●そこでお父さんが参加料100円で「おこづかい講座」を開催。
●そこでお金の使い方やビジネスを習う。

●父、母をターゲットにビジネスを考える。
●コーヒー好きな父と母のために、家庭内カフェをすることに。
●初期費用はおこづかいとお年玉でも足りないので、父に借金をする。
●そこから豆の仕入れ、コーヒーの淹れ方を学ぶ、料金を決める、出納表の記入などをする。
●結果いろいろ失敗もありつつ、自分でいろいろアイデアを出し、お金を稼ぐ体験をする。
●借金も返済、元手を超えて、黒字化に成功。

僕がこの文章に着目したのは、「稼ぎ方」の部分より
「お金の使い方」の部分。

初めに「おこづかい以外の稼ぎ方」に悩む息子に、
お父さんである佐藤ネジさんは、「おこづかい講座」を参加費100円で行うことを提案する。

息子さんにとってはお金を稼ぐことを学べる機会が目の前に現れたわけだ。

だけど一瞬息子さんは悩む。
だって小1にとって100円は大金だ。1ヶ月分のおこづかいだ。その100円が一瞬でなくなる。

でも勇気を出して、その講座に参加した。

そこで「お金の使い方は3種類あるよ」と習うのだけど、僕がめちゃくちゃいい!これ真似したい!と思えたのはこの部分。

佐藤ネジさんは、一番教えるのが難しい「投資」をこの一言で教えてしまった。

この講座のために、100円払うことはドキドキしたと思う。こういうのを、投資と呼ぶんだよ。

素敵!!
なんとも素敵すぎる教え方。

もうこれ以上言葉はいらない。
だって小1の息子さんは投資を体験してしまったのだから。

この体験を経て、カフェを成功させ、
手元のお金が増えてからの小1息子さんへのインタビューがまたいい。

Q「稼いだお金をどうしますか?」
小1「どんどん新しい豆を買っていく」
小1「(その後)少しずつ物を買う」

稼いだお金を、次も「投資」に使うことを自然に学んでる。浪費はそのあと。むしろポケカより、楽しい新しい遊びを自然に見つけてしまった感じ。最高。

僕も佐藤ネジさんちを参考に
まずはお金の使い方を楽しくワクワク伝えたい。



お金の使い方をキチンと学ぶとこうなる。

僕は「貯金」より、「投資」がいいよと教えたい。

むむさんには自分を成長させる為に
お金を使って欲しい。

「無駄遣いしちゃダメだよ」の一番怖いのは
子どもがお金を使わなくなっちゃうところ
だと思ってる。

自分を思い返せば若いときの貯金はあまり意味がなかった。

学生時代のアルバイトで貯めたお金は何に使ったのだろう?おそらく貯金していたと思うんだけど、いつの間にか消えていた。

一方で友達が20歳で、貯金を全部叩いてむしろ借金までして世界を周るバックパッカーでいろんな経験を積んできたら…

その経験はお金に代えられない価値がある
と思う。

何も経験に使わずいつの間にかお金が消えていた僕。
バックパッカーで一生の思い出と経験を手に入れたい友達。

むむさんになって欲しいのは絶対後者。

バックパッカーになって世界に行け!
と言っているわけじゃない。

経験や思い出にお金を惜しまないでと教えたい。

お金は使うもの。
お金は使わないと使い方が上手にならない。
若いときは、貯金よりいろんな経験しろ。

きちんと投資の大切さを学んだ先ほどの小1の子は
きっとこれからいろんな経験にお金を使うと思う。

そしてお金を貯金していた未来より
絶対に楽しい人生を送れる人間になる。

だってその大切さや楽しさを小1ですでに
知っているから。

②へ続く。

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