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【140字小説】怖い2人

「すみません」

買物から帰ってきた美澄は、若い女性から声をかけられた。

「はい?」

「A不動産の井上です。アンケートよろしいですか?」

「ええ」

「何年こちらに?」

「5年かしら」

「治安は?」

「良いわよ」

「旦那さんは毎日遅い?」

「ええ」

「仕事ですか?」

「あなたがよく知ってるわよね。美優さん」

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