【林業。キツい。帯状疱疹。夏の作業。器の小さい男。】
「林業を辞めて転職する。」と言うと、ほとんどの人が「林業やっぱりキツかった?」と聞いてくる。
林業は体力仕事なので、体力的にキツいことがあるのは事実である。
しかし、僕としては「体力的にキツかったから辞めたんだ」と思われるのが少し引っかかる。
「しんどいのに耐えられなかったんだね?」と思われているんじゃないか?と邪推してしまう。
「そんなにヤワじゃないよ。」って跳ねのけたくなってしまう。
そう、これは紛れもなく邪推だ。僕の勝手な思い込みである。
みなさんきっと、ただ単純に質門をしているだけだと思う。
「林業やっぱりキツかった?」という質門がすぐに出てくるのは、「林業=キツい仕事」というイメージが頭の中にあるからだと考える。
実際、夏場の作業なんかは本当にキツい。
「夏の草刈りに耐えられなくて辞めていく人」というのを直接は見ていないが、そういう話を耳にすることは多々あった。
僕自身、林業に転職して1年目の夏は本当にキツかったし、色んな症状が身体に現れた。
その中でも一番ひどかったのは「帯状疱疹」だ。
上半身に湿疹が現れ、チクチクとした痛みが常にあり、たまに「ピリッ!」と強い痛みがあった。
はじめは「なにかの植物でかぶれたんだろう」と思って様子を見ていた。
しかし、一向に治る気配が無いので皮膚科で診てもらった。
「これは帯状疱疹やね。」と先生に言われる。
正直、その時まで「帯状疱疹」という言葉を知らなかった。
内心、「え?植物かぶれじゃないの?え?変な病気なの?」と不安だった。
先生からは「大きなストレスとかある?」と聞かれたが、正直思い当たることはなかった。
当時の上司からも「仕事のやり方でストレスとかないか?」と聞かれた。
その後自分で「帯状疱疹」について調べてみて、「ストレスが原因となる場合がある」ということを知り、「ストレスはないか?」という質門の意図を知った。
自分では気付いていないだけで、「転職」による環境の変化のストレスがあったのかもしれないが、それよりなにより、夏場の草刈りの厳しさに身体がビックリしたのだろう。と僕は考えている。
身体の疲労が限界を超えていたのだろう。
林業での夏場の作業というのはそれほど過酷なのだ。
しかし、そんな夏の厳しい環境を何回も乗り越えてきたのだ。
だから「体力的に耐えられなかったから林業を辞める」と思われるのは嫌なのだ。
「体力的に厳しい」という事実はキチンと伝えた上で、「でも体力的には問題なかったアピール」をこっそりと会話に忍ばせている。
…器の小さい男だ。
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