『窪み』

穴紛いの窪み
謂わばそんな程度のものだ
足を取られるも転ぶほどではなく
底に立とうと景色が変わるほどではない

落ちるでもなく降りて
登るでもなく上がって
何かあったかと問われても
超えた後なら忘れているだろう

穴紛いの窪み
今がどこだろうと待つものはその程度

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