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事業を立ち上げたきっかけ・ヒストリー〜Vol.3〜

事業を立ち上げたきっかけ・ヒストリーを、「弊社代表 北條 武が語る」シリーズの第3弾!
今回は、AIとロボットの違いや自働化に向けた取り組みについて語ってもらいました。

<これまでの記事>
事業を立ち上げたきっかけ・ヒストリー〜Vol.1〜
事業を立ち上げたきっかけ・ヒストリー〜Vol.2〜


①AIとロボットの違い

AIとロボットの違い

ロボットは、同じものを同じように製造し量産することに向いています。
一方、AIは思考力や学習機能を備え、設計時にルールを学習するため、異なる条件や状況に対して毎回異なる答えを出します。

設計者(人間)が作業した場合でも基本的な要点は共通していますが、
個々の設計者によって微細な違い(個性)があり、答えはバラバラです。
この特性がAIと設計者の似ている部分でもあるため、私は設計業務のAI自働化が可能であると考えました。

また、ロボットではなくAI自働化であれば、設計者の個性や経験を反映できる可能性があるのではないかと思っています。
「自分のやり方を徐々にAIに覚え込ませ、自分のコピーとしてAIモデルを育成していく」
これが私がAI自働化に対して思い描いているイメージです。

②AI自働化に向けての取り組み

2016年にAI開発を開始

2016年頃より、私は様々なセミナーに参加してきました。
その中で、私の描くイメージに共感いただける企業と出会いました。
その出会いがきっかけとなり2018年まで、当時のAI技術の範囲で可能なことを試す「基礎研究」に着手しました。

同時期に展示会でのプレゼンテーションも始めたところ、企業規模に関係なく、主にメーカー企業から自動設計システムに対する強いニーズを感じました。

その後、2019年~2020年の2年間で、AI専門の開発会社と協力して、本格的にAI自動設計の開発に取り組みました。
2021年〜2022年には、事業再構築補助金を活用した本格開発へと移行しました。

そして、今年2023年1月にプラットフォームをプレオープンしました。

AI事業着手後の流れ

今直面している課題

AIの開発者はシステム開発のノウハウはあるのですが、基板設計の知識まで網羅することは難しいです。
そのため、開発する中でも要望が伝わりにくい部分がありました。

設計者側のニーズはアナログ的である一方で、AI開発側はデジタル。
アナログ的な思考をデジタルに変換することは、とにかく難しいんです。
この問題は今でも私たちが直面している課題の一つです。

しかし、課題や挑戦は新たな可能性を切り開く第一歩でもあります。

「完璧なコピーAIを作るのではなく、育成していくことができるAI」
弊社ではその実現にむけた開発を続けています。
未来への希望を抱き創造力を駆使して様々な人と協力することで、画期的な解決策を見つけ出すことができると私は信じています。

③まとめ

今回は、「AIとロボットの違い」や「これまでの取り組み」についてお話しました。
次回は、開発への想いや今後の展望を配信予定です。
ぜひご覧ください。