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犬がほしー

犬がほしいよと 思ってたら 夢にでてきた

夢のなかで はだしで歩いてると
犬をひろった

しっぽが なんだか 雑種っぽくて
耳もなんだか 雑種ぽくて
色もよくある 茶色で
どこか 私にふさわしい犬
犬みたいなにおいがする犬

いっしょに 暮らしたら
なんだか 面白いかもしれない感じがする犬

ボールを投げたら
どこかに 埋めてきちゃう感じがする犬

なんの芸も おしえない
しっぽを ふれるし 
よそ見もするし

いじわるな人が 苦手な感じ

もしも ミサイルが 飛んできて
シェルターのない この家で
いっしょに 吹き飛ばされるかも

でも シェルターなんか あってもなくても
ミサイルには かなわないんだから
同じ事だよね

黄色人種と 雑種の犬で
ふさわしく 死のう 

きっと だれも
自分たちのことなんて 気にもとめない

どこにでもいるような 雑種の茶色の犬
でもキミは 確かに だれでもない 独りの犬

私も そうなんだよ
どこにでもいる 黄色い日本人
私も 確かに だれでもない 独りの私

ある日 目がさめたら
首輪を残して 逃げてしまう感じのする犬

犬小屋を買ってあげたら 家が傾くほど穴を掘って

入り口のまわり中を噛んでしまう
毛布を敷いてあげたら 外へひっぱりだして その上に寝転んでる

そんな感じのする犬

そして私は はだしの人間
キミと同類の

そして私は はだかの人間
キミと同類の

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