読書レビュー 退屈すれば脳はひらめく
面白さ★★★★☆
オススメ★★★★☆
難しさ★☆☆☆☆
ページ数:277
ひとことで表すと…スマホ社会でのスマホとの付き合い方を見直す機会になる本
この本では、スマホ依存になりがちな現代人に対して、スマホを手放して「退屈」な状況を作り出すことこそ、良いアイデアが出たり、他者とのつながりが強くなる要因となると主張している。
様々な方法で、スマホを手放す試みを順番に紹介している。例えばスマホを見る目的や時間を自覚させたり、写真を一切撮らない日を作ったり、アプリを削除したりといった内容だ。これだけみると説教くさい内容なのかな、と思うかもしれないが、そんなことはなく、スマホとよりよく向き合い、スナック感覚で情報を貪るような無駄な時間を無くす助けになる内容となっている。
実際この内容を実行するのはなかなか勇気がいる。特にお気に入りのアプリを削除するなんてことは私は到底できない(一日平均4時間くらいはスマホをやってる。改めて考えるとこんなにやるのはどう考えてもやりすぎ)。この本には、例えば1日に30分までにする、などの制限をつけるだけでもよいと書いてあった。確かにそれは試してみると新たな発見があるかもしれないと思ったので早速実行してみようと思う。
この本を読むことで、普段意識していなかった時間の使い方を見直すきっかけになり、特定のアプリに時間制限をつけた(どこまで続くかわからないけど。)スマホ依存は昨今社会的にも問題となっており、この本は現代人の生活に確かにプラスになる内容だと思う。実行する、しないに関わらず、意識することは重要で様々な人に読んで欲しい本だと思った。
今回の本:7つのステップでスマホを手放す 退屈すれば脳はひらめく 著 マヌーシュ・ゾモロディ 訳 須川綾子 NHK出版 2017
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