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ワンピースフィルムレッドみたよ(モヤモヤする理由をダラダラ書いてみる)

ワンピースフィルムレッド…みました?

ここから先、ネタバレあります!

映画見てから読んでね



みた?すごかったよね。でも、なんかモヤモヤしないですか?私はずーっとモヤモヤしてて、だからその理由をダラダラと感想交えてを書いてみようと思います。

モヤモヤする正体は

まず、結論から言うと「ワンピースフィルムレッド」は「完結してない物語」だからモヤモヤする!

最後にルフィが「海賊王におれはなる!」って叫んでたじゃん?あれは「ウタが自由に歌える世界にする」って叫びでしょ?いまはトットムジカみたいな悪い奴らがいっぱいで自由に歌う事ができない。それを変えてやるーって…6歳の時よりは強くなったのに…まだ届かない…って叫びで終わってる。だから、モヤモヤする!

だって。ルフィはこれまで出会ってきた人の願いに全力で答えて冒険してきた。今回だって、そうであって欲しかった。ドーンってぶっ壊して、泣いていた子を笑顔にするのが見たかったのよ私は。

魅力的な歌姫ウタ

もちろん、1曲目の「新時代」には度肝を抜かれたよ!あまりに感動しすぎて号泣してしまったし、曲が終わったら映画の中の観客達と一緒に立ち上がって拍手したかった(映画館では誰もしてなかったから、我慢したけどね)

Adoの歌声は耳元で聞こえてくるような音がするから不思議。ずっとクローゼット録音で歌ってきた人だからなのかな?独特だなって…大声で歌ってても耳元で囁かれているような感覚がするから。ずどーんって心に響きました。(こんな大舞台に立てるようになって良かったねーっていう親心までくすぐられてしまった)

「新時代」を聴いた時はワンピースの映画がはじまったー!!!!すごいよ、力の入れ加減が…これが現実世界のライブだったら最新技術に最新の演出、さらに見たことのないパフォーマンスだらけで目が追い付かない!って、最高にHAPPYな気分だった。

でも、違った。

え?違うのって…2曲目の「私は最強」らへんから、すごい違和感で、もう見てて苦しかった。

いや、そういう狙いで制作してたみたいだから、まんまと映画を楽しめてるって事になるんだけど…私はこの違和感が最後までずーーーーーっと続いてしまった。

だって、久しぶりに会った幼馴染には元気でいてほしいじゃん。こんなライブができるようになったんだって感動した後に、不安にさせないでくれよ。手が届く距離にいた人が傷ついてる姿はみたくないよ…いや、見せてくれたとしたら…助けなきゃ…それができるのが物語…(ルフィは本人に直接助けてって言われるまで動かないんだけどね…)

ハッピーエンド好きの私としては、やっぱりココがモヤモヤポイントでした。

しかも、声優の名塚香織さんがウタの不安定な感情をガッツリ演じてくれてるから、不安で不安で。明るい声と低い声を割としっかりと分けて出してたんだけど、それが別人ではなく、ちゃんと一人の人として成り立ってて、凄すぎる!Adoが歌で表現している事を名塚さんも芝居で表現されてるから、歌とのバランスも何の違和感もなく見れた(事前の情報がなかったら1人で歌って演じてると思っただろう)

ウタが魅力的であるほど、この映画は切なくなるのだ

夢をみたっていいじゃないか!だってワンピースの世界だよ。ワンピースを読んでいる時はハラハラわくわく楽しいものでしょ?時には苦しい時だってある、でも最高に笑いあえる瞬間がくるって信じたい。それを体験させてくれるのがワンピースだったから、今回の映画は現実感が強すぎたように思う。

最後7曲目が「風のゆくえ」だったのも切ない

楽しかった思い出の日々を歌い、終わる。なんて…今はどうしたー!ってなる。最後は笑って死ぬのがワンピースでしょ!

だから、この映画はウタの思いをルフィに届けるまでしか描かれてない途中なのよ!

ウタの歌 ONE PIECE FILM REDというアルバム

最高のアルバムが世に生まれたのは良いこと。エンドロールで世界中の人達にウタの歌が届いているのを見た時は少し救われたさ…

届いたからこそ!これからなんだよ。

それまで私はウタの歌を聴き続けるんだろうな。尾田先生も家でずっとアルバム流してるんだって。

でも、ウタの歌を聴けば聴くほど…

モヤモヤする。正直4曲目の「ウタカタララバイ」の時には、もうウタ歌わなくていいよ。ってなってた。苦しいんだもん…それにAdoがラップって、すでに無理してて(すごいカッコ良かったけど)胸やけ激しめ。キノコなんか食べちゃダメだよ…無理して歌う世界ではなく自由に歌える世界で歌って…

ウタの気持ち、痛いほど届いたよ…

届いたから…

ドーンっとやってくれよルフィーーーーー!!!


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