伝統の技術で復元される柔道畳│鹿児島の畳工業組合が挑むプロジェクトが凄い
伝統の技術で復元される柔道畳│鹿児島の畳工業組合が挑むプロジェクトが凄い
はじめに
こんにちは岩手盛岡の前田畳店の前田昌俊です。今回は鹿児島県で取り組まれている『柔道畳』プロジェクトについて紹介します。
当店は創業60年となりますが最近では柔道畳も専門のお店が作る事が大半ですので柔道畳を作る事はなくなりました。
僕自身、鹿児島県が「柔道畳」の発祥地だとは恥ずかしながら知りませんでした。NHK 鹿児島県のニュースでこちらを取り上げられておりましたので早速その取り組みを紹介したと思います。
※最終更新日 2023/09/07
鹿児島で発祥「柔道畳」
120年前、鹿児島で発祥したとされる「柔道畳」。その昔ながらの材料と製法で復元するプロジェクトが始まりました。このプロジェクトは今年10月に開催される「かごしま国体」を盛り上げるため鹿児島県畳工業組合が始めたものです。
畳床の材料には県産の稲わらが使われ手作業でほぐしながら均一に並べた後、機械で圧縮して縫い込んで仕上げられます。畳は稲わらを使った畳床にイグサなどで作る畳表を縫い合わせるのが伝統的な製法です。
特に「柔道畳」の畳表にはトカラ列島で栽培されていたシチトウイというカヤツリグサ科の植物の茎が使われイグサよりも丈夫なことから柔道の創始者・嘉納治五郎も認めていたと言われています。
しかし現在は安価で入手しやすい化学素材を重ねたものが使われています。組合ではシチトウイを使った「柔道畳」を復元し古の武道や和の文化を伝えていきたいと考えています。
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鹿児島県畳工業組合の宮伸一郎さんは「どういう畳が出来上がるのか楽しみしかありません。実際に触っていただきいろんな所で活用していただきたい」と話していました。
出来上がった畳床に畳表を縫い合わせる仕上げの作業は、8月に鹿児島市内の高等技術専門校で行われその後お披露目されるということです。
このプロジェクトは伝統的な製法を守りつつ新たな可能性を追求する試みと言えるでしょう。伝統と革新が交差する場でどのような「柔道畳」が生まれるのかその結果が待ち遠しいです。
伝統の技術と現代の課題
現代では安価で入手しやすい化学素材が畳の製造に使われることが多くなりました。しかしその一方で伝統的な製法を守りつつ新たな可能性を追求する試みも行われています。このプロジェクトはその一例と言えるでしょう。
シチトウイ-忘れられた素材の復活
「柔道畳」の畳表にはトカラ列島で栽培されていたシチトウイというカヤツリグサ科の植物の茎が使われていました。イグサよりも丈夫なことから、柔道の創始者・嘉納治五郎も認めていたと言われています。このシチトウイを使った「柔道畳」の復元は忘れられた素材の復活とも言えます。
伝統と革新の交差点
伝統的な製法を守りつつ新たな可能性を追求する試みは伝統と革新の交差点に位置しています。出来上がった畳床に畳表を縫い合わせる仕上げの作業は、8月に鹿児島市内の高等技術専門校で行われその後お披露目されるということです。その結果が待ち遠しいです。
以上、鹿児島発祥とされる「柔道畳」の復元プロジェクトについての記事でした。このプロジェクトが古の武道や和の文化を伝える一助となることを願っています。
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