長編連載小説『流刑地』第120話。

 トルーニャは、アウトレットに着くと、履いていたヒールの踵をカツカツと打ち、整えてから、歩き出す。コートコーナーへと向かった。実際、この子は、活発だ。何も、難しい事を言わない。また、真面目だ。あたしは、この子が、全く躊躇いなく動いているのを見て、良いと思った。また、トルーニャは、仕事に来ていても、実際、真面目に働く。あたしは、そういった姿勢が、良いと思った。実際、無駄なく、頑張っている。これが、ロシア人の勤勉さの表れだ。(以下次号)

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