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長編連載小説『流刑地』第128話。

 たかが、ロシアのお金で数十ドル程度を出し惜しみしないところを見ると、トルーニャは、お金持ちだった。元々、使わないのだ。ロシア人が、金銭感覚に於いて、徹底しているのは分かる。実際、わずかなお金でも、出し惜しみしない。あたしは違う。叔父からお金をもらっていて、給付してもらっている。でも、それも、長くは続かないだろうと思った。実際、叔父だって、新しく、何かを出来る感じじゃないのだから……。また、それが、真相だった。(以下次号)

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