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修飾位置でのto不定詞②・一億人の英文法

今日は、休み。いつもの、コメダ珈琲で、一億人の英文法を、勉強。キーボードで、スマホに、パタパタ。ちょっと今回は、長いかもしれませんが、よかったら以下を、読んでみてください。
(A)動詞句の説明と「足りないを補う」
(a)I’m going to Egypt to do some scuba diving.[目的:〜するため]
(ちょっとスキューバダイビングやりにエジプトに行くんだよ)
(b)I was excited to hear about your new project.[原因:〜したので]
(君が新しいプロジェクトやるって聞いてワクワクしたよ)
(c)He grew up to be a famous architect.
(彼は大きくなって有名な建築家になったんだ)
(d)She must be out of her mind to walk around such a dangerous area alone.[判断の根拠:〜するなんて]
(そんな危ない場所を1人で歩き回るなんて、彼女正気じゃないよ)

動詞句を説明するto 不定詞の代表的な使い方。(a)は「エジプトに行く予定」を「ちょっとスキューバダイビングをしに、ね」とその目的を説明しています。同じように、to不定詞は動詞句の「原因」「結果」などを説明することができます。

○足りない情報を補う呼吸
さて、それではどうしてto不定詞はこうした多彩な意味関係をあわわすことができるのでしょうか。to不定詞自身にいろいろな意味や「用法」があるのでしょうか?いいえ、そうではありません。実は、to不定詞は今までと全く同じように「指し示して」いるだけ。「目的」「原因」など、意味のバリエーションはto 不定詞からではなく文脈から生じているのです。下の(a)を考えてみましょう。
(a)I’m going to Egypt to do some scuba
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補う
diving.
「エジプト行くんだよ」、これじゃ説明不足。だって「どうしてそんなところに行くの?」と聞き手は知りたいだろうから。話し手はto不定詞を使って、その足りない情報を「指して」補っているのです。目的が知りたくなるような文脈で「スキューバダイビングをする」を指すから、「〜するために」という意味が生まれる。それだけのことなんですよ。(b)〜(d)も同じです。
(b)I was excited.(ワクワクしたよ)
(c)He grew up.(育ちました)
(d)She must be out of her mind.
(正気じゃないに違いない)

それぞれの文、ここで終わってしまったら「足りない」でしょう?「ワクワクした」なら「どうしてワクワクしたのか(原因)」が知りたいはず。「彼が育ちました」なら「育ってどうなったのか(結果)」が気になります。「正気じゃないにちがいない」なら「どうして『ちがいない』と思ったのか(判断の根拠)」を教えてほしくなりますね。文脈に足りない情報、それを補うのがto不定詞なんですよ。
 to不定詞はただ「指し示して」いるだけのこと。一見いろいろな意味をもっているように思えるのは、文脈によってさまざまな補い方をしているからなのです。
 さあ、「足りないー補う」のリズムでここにあげた文をすべて音読して下さい。すぐに身につけることができますよ。

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