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インドで1ヶ月ヨガを学んできた日記 その1

2022年の7月いっぱい、インドでヨガを学んできました。
何回かに分けて、ヨガ合宿で体験したことを記していきます。
今回はその第1回です。

行き先について

インドではサンタナロッジという日本人宿に1ヶ月滞在しました。

サンタナではヨガインストラクターの資格を取得できる講座も開いており、今回はRYT200という資格を取得するコースを受講しました。

なんでヨガ? なんでインド?

10代の頃から弓道を続けています。弓から派生して、和の心、禅、荘子などの東洋思想に興味が湧き、それらの精神的な起源であるインド哲学とヨガを知りたいと思っていました。

これまで何度かヨガを体験したことはあったのですが、あまりしっくりきませんでした。
アーサナと呼ばれる姿勢の練習がメインで、心の学びという面では物足りなさを感じていました。

そんな中、2021年、縁あって男性ヨガインストラクターのペイさんと知り合いました。
その方のヨガが、めちゃくちゃ心地よかったのです。
これだ、と思いました。

しっくりくるとは言っても、インストラクターの言うことを聞きながら体を動かしていると、注意力のいくらかはどうしても自身の外に向かってしまいます。

完全な内省を行うためには、ヨガをもっと深く知り、知識と技術を自分のものとして消化する必要があると感じました。

そのためには、ヨガインストラクターになるコースを修めるのが効率的だろうと考えました。

ペイさんにどこでヨガを習ったか聞くと、彼はインドと答えました。

インドかー、いつか行きたいなー、などと考えていました。
2022年になり、日本からインドへ行けるようになったので、受講を申し込むボタンをポチりました。

経緯としてはそんな感じです。
学んだことはたくさんあるのですが、言語化するとどうしても薄っぺらくなってしまうので、いっそ日記調に見聞きしたこと、感じたことをありのままに書き連ねます。

7月3日

札幌から羽田空港に到着。出国のための書類を空港係員が確認します。
出国のためには、72時間以内のPCR検査の陰性証明が必要でした。僕が用意した書類に不備があったようで、出国できるかどうか微妙な雰囲気が漂いました。

係員「とりあえず飛ばすんで、インドで入国ダメって言われたら帰ってくる感じでいいです?」
僕「あ、わかりましたー」

結果、インドに入国できました。世界は思ったよりも優しくて柔らかい。

乗客は数百人いたと思われますが、その中のPCR抜き打ちテスト対象に選ばれました。ニューデリーに到着後、空港内で検査を受ける必要があるそうな。
サンタナロッジの人に話したら、「えー!そんな人初めて見た!」といった反応だったので、なかなか珍しいことのようです。

国内線乗り換えがあるのでなるべく早くで済ませて欲しかったところですが、もう1人選抜されたファーストクラスの乗客の方が「もっとゆっくり歩いて」とおっしゃってたので、それに律速しました。

検査を受けたあと、検査係員に300ルピーの支払いを要求されました。受けたくて受けたわけじゃないのに。
1ルピーは2円くらいでした。

まだ両替しておらずルピーの持ち合わせがなかったため、ファーストクラスさんに替えてもらいました。ありがたや。
ファーストクラスさんも理不尽にご立腹のようでした。

早足で国内線乗り換えに向かいます。
ニューデリーの空港はインドでいちばん広いので必然的に迷います。
歩いていた空港の人に国内線乗り継ぎどこって聞くと、お前の名前呼ばれてたぞ早く行きなと言われました。
質問に対する答えになっていない上に注意を受ける。
理不尽が群れをなして僕に襲いかかってくるようだ!

国内線ロビーに着くころには出発時間となっていました。
とりあえず航空会社の人に話すと、「大丈夫、乗れますよ」とのこと。
飛行機の出発も遅れているらしい。

出発ゲートまでの長い道をいそいそと進み、無事乗り込みます。
途中、鼻毛カッターを没収されました。

国内線の機内は明らかに空気が異なりました。
アジアンテイストな雑貨屋さんの店内のようなお香の香り。
それに隠されたようで隠れていない体臭。
オリエンタルがプンプンします。

出発時間を過ぎていた僕よりさらに後に乗り込んでくる人もいます。
もしかして全員乗るのを待ってくれている?と勘繰るほど。
とりあえず乗れて一安心です。

全員乗り込んだ後、さらに2時間ほど遅れます。
待ってくれていたわけではないようでした。

デリーからブバネシュワルまでの機内、エコノミーなのに機内食が出ました。
CAの方に「Veg, or non veg?」と聞かれました。
インドは菜食主義の方が人口の2割ほどいるらしく、ベジメニューがあるのが当たり前なんだなーと感じました。
このときは、ベジタリアンの食事を奪っては申し訳ないと思い、ノンベジメニューを注文。

チキンカレー。美味しかった。
デザートのガトーショコラっぽいのはすごく甘い

今後のインドヨガ生活を経て、僕はほとんど肉を食べなくなり、帰りの飛行機ではベジメニューを注文することとなります。

現地の乗客は割と自由で、シートベルトのサインは無視する人が多い印象でした。
あと通話が大好き。タイヤが滑走路に接した瞬間からWhatsAppで話し始めます。

到着すると現地のスタッフさんが出迎えてくれました。夜の8時ごろ。
名前の札を持ってくれていましたが、インドの湿気でメガネが曇り、見つけるのに時間がかかりました。
他のヨガ受講生とも合流して、車でプリーに向かいます。

車の運転は日本と比較して荒めです。
ドライバーにもよるでしょうが、走行ラインに車、バイク、自転車、人がいれば基本的にはクラクションを鳴らします。
みんなクラクションを鳴らすので、エンジン音が聞こえづらく、前方の車両がこちらに気づいていないケースが多いです。
自身の存在をアピールして事故を防ぐためにクラクションを鳴らすのかなと仮説を立てました。
鶏と卵の問題。

途中、結婚式の行列とすれ違いました。
車をデコりにデコってBGMは爆上げ系。

DJトラック

夜なのでネオンが眩しい。
昼間に結婚式を挙げるのはバラモンの家だけなんだとか。

そんなこんなで宿に到着。
荷物の少なさに驚かれたりしたあと就寝。

翌日からさっそくヨガレッスンが始まります。


……1記事につき1週間分ほどまとめようと思ったのに、前書きと移動日だけで2500字いっちゃったので、続きはまたのちほど。

期待せずにお待ちください!

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