資本主義という病

社会はお金儲けの病を患わっている。

本来、企業は仲間で集まって何か世の中のためになるものを作ろうぜという組織だったにも関わらず、今は世の中のためになるものを作るというより、お金を稼ぐための組織になってしまっている。

そして、CSRという言葉があるが、本来企業の活動は社会貢献であるはずで、その企業がわざわざCSRをやるということは、企業は社会貢献をしているのではなくお金儲けをしているという自供なのではないだろうか。

お金を儲けることは、社会に貢献していることを示しているのだと思う人もいるだろう。確かに、"人がお金を使う対象"="世の中に必要なもの"というのは、正しいとは思う。

だが、例えば、トイレットペーパーは世の中に必要だが、トイレットペーパーを作ることは社会に貢献しているのだろうか。少なくとも、人類の発展には寄与していないように思う。

だから、世の中をよりよくする活動としての社会貢献をしている企業かどうかは、どれだけ売り上げが大きいかでは測れないと思う。

しかし、資本主義という病を患っている大企業は、お金を稼ぐことが使命だと考えてしまっていて、本来の目的を見失っているのではないだろうか。

だから、やっていることは投資会社と一緒で、何億投資して何億の利益を出しているだけ。株を何億買って何億で売って利益が何億という世界と同じ。社会をよくするために投資しているのではなく、お金儲けのために投資しているのであれば。


また、著作権も同じ病だと思う。

本来、著作権は、自分が考えた素敵なアイデアをパクられないようにできる権利で、素敵なアイデアを使って社会をもっと豊かにすることが本来の目的であったはずだが、今ではミッキーを使って子どもを喜ばすことより、ミッキーに群がる大企業がお金儲けをどれだけできるかを重視している。


お金がないと豊かな人生は送れないけど、お金がたくさんある必要はないと思うんですよね。最低限の生活レベルを送ることを実現したのは資本主義とお金だと思うけど、今の日本の社会では必要以上のお金を儲けるために頑張りすぎていて、逆に社会がよくなっていっていない。そんな風に思うのです。

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