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似非脚本家反省記③~主人公の魅力が低すぎる?~

どうも、とったんです。

さて、不定期企画パート3です。
こういうの長く続けるにはゆるっと書くのがよい気がするわ。理由はしらないけどね~!

そういえば、ぼくの脚本の師匠(と勝手に呼んでる)のマタタビ先生が休日を利用してブログをまとめて書いて予約投稿していた。

驚いた、ブログとはその場で書きなぐって投稿するものではないのか!?

ぼく「お前…今、何をやったんだ!?」
マタタビ「何って…普通にブログを予約投稿しただけだが…?」

こんななろう系にありがちな脳内劇場が頭を掠めた。

どうでもいいけど、異世界もので好きな展開は、
異世界の原住民がこちらの世界から持ち込んできたものを応用して活躍する展開が好きです。

雑な例:魔法世界にロボット技術を持ち込んで魔導兵器を作る

その例なら
ナイツマ読め。
違う気がするけど。

そろそろ本題に行きます。

・主人公(のキャラ)が弱い

ぼくの書く脚本でよく言われるし、気になるのが
主人公のキャラが弱い、という問題である。

これは戦闘力的に弱いとかじゃなくて、
なんていうか、魅力が他のキャラに負けてる。
そんな感じ。

ぼくは自己投影が強いタイプなので、
作ったキャラクターはぼくの性質の一つを
拡大したような性格が多い。

その中でも、主人公キャラが一番内向的で、
素のぼくに近くなってしまう。

自分のことは自分が一番分かってるつもりだ。
それ故か、主人公キャラの掘り下げを雑に、
おろそかにしてしまうことがある。

他の脇役は強烈な特徴や目的をもっている
(とぼくは信じている)が、
主人公は目的が不明瞭でパッとしない。
そのため、主人公が主人公なのに他のキャラに負けて、埋もれてしまうのだ。

・物語を引っ張るのは、基本主役だ

物語の構造は、主人公の変化が描かれるものが多い。
例:内気な主人公が、事件を通して外交的になる。

もちろんすべてがそうだとは限らない。
魅力的なキャラクター(ヒロイン)の一面を引き出すための、
添え物的な主人公だっている。
(Twitter漫画とかギャルゲーにありがち)
(って書くとそうじゃない反例挙げられそう)

とはいえ、主人公は
見てる人が数時間を過ごすことになる物語で、
ずっと見続けることになる存在である。
その主人公の魅力がないと見る方もしんどい。
これは、マタタビ先生の受け売りだ。

・一番の原因はキャラ造形が雑だから

主人公のキャラが他のキャラに埋もれてしまう原因は、
キャラの作りが雑だから、ということに収束する。

もう少し詳しく書いていく。

そもそも、ぼくの作る話のキャラ造形は割と適当である。
こいつは馬鹿キャラ、こいつは真面目とかそれくらいしか決めない。
あとはセリフをフィーリングで書いていって、
生み出されたセリフからキャラをつかんで作っていく。

この成り立ちから、脇役キャラに筆が乗ってしまうと、
主人公のキャラを食いかねないキャラクターが爆誕することがある。

没個性的な主人公が強烈なキャラに振り回される作劇もあるが、
あくまで中心は主人公である。
芯を通すものがないと物語は成立しない。

・プロットの重要性!(頭ガンガン)

そんな行き過ぎたキャラの暴走を止めるのが、
前回提示したプロットの役目でもある。

キャラの暴走は時に物語の牽引力に一役買ってくれることもあるが、
本来書きたかったものから逸脱してしまうことが多い。

そこで、プロットである。

迷走してしまった物語が、今どのあたりにいるのか、
地図のように確認するのである。
面白いけど本筋から外れすぎてる場合は、軌道修正ができる。

・キャラクターのぶれに関する問題、キャぶれ

要はキャラクターの「ぶれ」が根本的な原因である(そうだっけ?)

「ぶれ」を、どこまでがぶれていて、どこまでが変化なのか、
判断に迷うことがある。

例えば、引っ込み思案なキャラだった女の子が
いろいろあって後半明るくなる、というケース。

これは、作中の経験をとおしてキャラが成長したからである。
つまり、キャラが変化するためには過程が描かれている必要がある。
それらしい出来事もないのにキャラが変わったら、
キャラがぶれているか、そのキャラが洗脳されたかのいずれかである。

何当たり前のこと言ってんだ。と思うでしょう?
意外と前者をキャラのぶれと言う人がいるらしいから。
…本当に?

・キャラクター表を作っておけ←結論

キャラの暴走、キャラのぶれ。
ときには思いがけないところに連れて行ってくれることもあるけど、
基本軸は大事にしないといけない。

というかキャラクター表を作っておけ、という話である。

漫画を作ったり、演劇、TRPGの経験者なら分かると思うが、
キャラクターのプロフィール設定は大事である。らしい。

らしい、と曖昧に濁すのは、ぼく自身あまり実感がないからである。
(だからお前のキャラはぶれぶれなんだよ)

なんとなくつかんだ感覚で説明すると、
要はキャラクターの存在が実感できるレベルにするためにいるらしい。
キャラの奥行きのようなものである。ああ、抽象的だ。

また、キャラのプロフィールは変に盛る必要はない。
頭のいい設定のためにハーバード大卒のIQ200とかにする必要はない。

性格を決定づけた、説得力のあるものであればよい。

・最後に:相対化

とまあ、あーでもないこーでもないと話してきたが、
キャラ表をつくる意義として
キャラクターを相対的に見れる点を挙げておく。

このキャラクターはあのキャラクターに対して
薄いな濃いな、似ているななど、
比較することができる。

こうすることでキャラクターのバランスを保つことができる。
よって、主人公のキャラが弱くなりすぎる問題は解決するはずである。

ただ、何度か述べたように、主人公のキャラ付けが弱いことが一概に悪いわけではないとぼくは思う。
それでも、話の主人公として選んだ以上、もう少し大事にしてあげるべきだ、とも思うわけです。

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