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妊娠が分かった日

2016年8月8日、私は産婦人科のクリニックを受診しました。妊娠しているみたいなので、という言葉は、自分の心の奥底に閉じ込めて。

詳細はマガジンをご覧いただけたら嬉しいです。

https://note.com/tosoro/m/mc6cad6bb672c


一通りの検査を終えた私は、不安定な背もたれのない回る椅子に腰かけ、緊張してるのを気取られないように小さく固くなっていました。
「妊娠してるね。おめでとう。」
先生は柔和な顔で、あっさりと言ってくれたのでした。
「この前の流産は、自然流産だったよね。体が無理なく流産したから、手術をしたのと違って、妊娠まで期間を開けなくても大丈夫だからね。」
「あ、はい」
「よかったね」
「前回の妊娠は残念だったけど、毎回そうなるとは限らないからね。さわらさんは息子さんを一人出産してるし、妊娠のたびにそれぞれ違うと思ってね。」

わ、本当に妊娠してたんだ~~~                   心の中で沢山の小さな私が、勢ぞろいで小躍りました。


流産した後は、妊娠するまで半年くらい期間を開けたほうがよいとか、子宮を休めたほうがいいとか、ネットなどの情報を聞きかじっていましたが、この時は妊娠が嬉しさに包まれて、目の前のクリニックの先生の言葉を素直に聞き、今度の妊娠は大丈夫、となんだか思いました。          あるいは自分に言い聞かせていました。

主人はクリニックに一緒に行こうか?と言ってくれていましたが、もし妊娠してなかった時に、「やっぱり妊娠してたわけないよね」と、自分ひとりだったら、さらっと受け流してしまえる気がしたので、断って一人で受診していました。
帰ってから主人に伝えると、検査キッドで陽性の時には、この前のことがあるから~と、前回の流産後の私の落ち込みが激しかったことを思い出して、喜びよりも不安のほうが大きいようでしたが、この時は、一緒に喜びを分かちました。


ここから、激動のマタニティライフが始まりました。

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