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遠いところへ行きたいな~と思う時

どこかに行きたいとき、
どこか遠くに行きたいとき、

座る。そして優しく瞼を閉じる。

静かに座っている時に、動いている呼吸に気付く。

出たり入ったりする、呼吸。柔らかな空気。ひそやかな風。

絶え間なく、ゆったりと動く身体。

胸、お腹、それに合わせるように、さざ波のように揺れ動く、肩、背中、
からだ。

一瞬たりとも同じ状態はなく、いつも刻々と変化する呼吸、からだ。

さらに五感を通して入ってくる、香り、それは何も香らないこともあれば、濃い緑、甘い香り、自然のもの、人工的なもの、何かしらということも。

音。トラックの走る音、車、鳥、工事の音、子どもの声、自転車、それは様々に。

それをただ、名前を付けずに、香る。耳に届くままにしている。

時にたゆたっている。

五感を研ぎ澄まして。



そうしていると気付く。

どこに行っても、行かなくてもいいな、と。

私は世界に開かれていて、世界はここにあるなぁと。

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